2019/01/29
やっちゃいましたねー。まさか山口に負けるとは思ってなかったし、悪くても引き分けだろうと。選手たちも甘くみていたわけじゃないでしょうけど、結果的にはそういう気持ちがあったのかなという負けでした。
sponsored link
結果
=====================
2017明治安田生命J2リーグ第40節
東京ヴェルディ vs レノファ山口FC
2017年11月5日(日)
味の素スタジアム
15:03キックオフ
=====================
=====東京V=山口======
(前半) 1 - 0
(後半) 0 - 2
=================
合計 1 - 2
●得点者
13分 高木 善朗(東京V) 1-0
72分 オウンゴール(山口) 1-1
74分 小野瀬 康介(山口) 1-2
スタメン
60分 高木 善朗 → 林 昇吾
69分 梶川 諒太 → 井上 潮音
74分 田村 直也 → カルロス マルティネス
HT レオナルド ラモス → 大石 治寿
HT 鳥養 祐矢 → 岸田 和人
81分 星 雄次 → 前 貴之
●プレビューはこちら
相手に思うツボ
まず、澤井くん復帰おめでとう。
本当によく頑張りました。試合前は、1点くらいリードしてる終盤に澤井が投入され、長い距離を爆走して顔を真っ赤にしながらこっちのゴールに向かって走ってきてゴールに突き刺す!・・・って展開を妄想してたんですがね。
あとこの試合は大輔がベンチ外となりました。
基本的に彼の今の地位は、ドゥグの代わりのCF。だからドゥグに何かない限りは出場することはほぼないし、何かあったとしてもアラン、カルロスのほうが序列が上。この試合では長期怪我明け、しかもシーズンこれまで出場がない澤井がベンチに入ったってことは、サイドでも澤井のほうが序列が上ってこと。
これまでにいろんなポジションを務めてきたがゆえ、そのポジションの専門家が帰ってくると弾き出せれてしまうのは何とも心苦しいですね・・・
さて試合のほう。
誤算というか、想定外だったと思うんですよ。まさかあんなにも山口が守備的にくるなんて。
山口といえば、基本的にはポゼッションを重視する攻撃的なサッカーで去年はJ2にビッグウェーブを巻き起こしたわけです。今年も成績が落ち込んでもそのスタイルはあまり変わってなかったと思います。まして、勝たなきゃ21位となる可能性が高いなかでのゲームだったので。
ところが、相手はここ数試合の3バックではなく、4-4-1-1という形。しかもいわゆる通常の4バックというか、こっちの3トップに対して相手CBがそれぞれマンマークでついて、両サイドハーフの小野瀬、星も迷うことなくディフェンスラインまで下がる6バックのような形。
ヴェルディのビルドアップに対してもあまり食いついてこずに低い位置に網を張り、人数をかけて奪い取る。そこから鋭いカウンターはないけど、ラモス、小塚を中心にジワリとボールを運んで攻撃を仕掛ける。
自分も、この時期にしては随分と緩ゲームだなぁって思ってました。しかも、早々とちょっとラッキーな形で先制点を奪えたわけですから。結局前半はあまり大きなチャンスは作れなかったですけど、このままボールを回してれば、いずれどこかに穴が開いてゴールは奪える。後半に入って相手が焦って攻めてくれば、カウンターで追加点を取れる。まさに理想的な展開を思い描いていたのですが・・・
結果的には、この前半のうちにトドメを指すくらい攻め立てなければいけなかったようです。
相手のマジョール監督が言う通り、山口は後半勝負でした。
後半頭から岸田、大石の2トップにしてここ数試合と同じ3-5-2に。
加えて、後半のキックオフから、前半とはまるで別チームのごとく攻めてくる。2トップは自由に動いて起点をつくり、トップ下の小塚が展開する。両WBだけじゃなく、ボランチや3バック左のルシアッティもチャンスとあらば攻め込んでくる。
雪崩のような攻撃を仕掛けながらも守備の帰陣も早い。
ある程度後半から攻めて来るだろうとは予想してても、ここまで別チームになるとはさすがに予想外というか、想定外だったのかもしれません。
まぁ実際のとこ、内田がインタビューで答えているようにその攻撃自体はそこまで危ないものでもなく、決定的なピンチはほとんど作らせず、しっかりと守り切っていました。
ただ、その相手の変化に戸惑っているうちに時間は過ぎていくばかり。アランもドゥグも今日は軽いプレーも多く(審判へのイライラもあったのかもしれないですが)ボールをキープできない。「何かうまくいかない」その感覚がチーム全体に漂っており、後半は本当に最初から最後まで「流れ」をつくることができませんでした。
失点は、一瞬の気の緩みから生まれた隙を突かれたセットプレーと、不運なクロスボールからの失点。両方とも林が絡んでるとはいえ、1点目はともかく2点目は事故でしょう。
そもそもアンカズが謎の欠場もあって林の出番がきたんですが、だからもっと早くから試合に出しておけば良かったのに・・・というのが率直なとこ。久々の出場で、相手は山口とはいえ、非常に大事な試合。守備はともかく、攻撃も終盤に入るまで持ち味も出せないまま。
結局、林、潮音、カルロスと交代選手を入れても何一つ変わらないまま時間が過ぎていってしまいました。相手は、後半勝負のプラン通りのゲームを遂行した完勝。ヴェルディは、イバンらによる綿密な分析でこれまでも多くの試合をモノにしてきましたが、想定と違う戦いを見せてきた相手にはまだ順応できないゲームが多く、そこは実力不足なところ。自分たちのサッカーみたいなので押し切れればいいんですが、今日はそれさえも出せず、相手に対応することもできず、采配で流れを変えることもできず、非常に残念な敗戦となってしまいました。
やはり、善朗か梶川はベンチにジョーカーとして置いといたほうがいいんじゃないかと。
まとめ
まぁねぇ・・・
確かに負けたですけど。負けちゃいけない試合に負けたんですけど。この時期にやっちゃいけない試合をしてしまったんですけど。
中村太とかもうどうでもいいっすよ。うちが点を取ってれば済んだ話だったんですから。
この試合、スタジアムで彼らとともに戦っても、あとで試合の録画を見ても、選手たちに気持ちが足りてなかったとは思えないんですよ。みんな必死に戦っていたし、彼らだって俺らと同じくらい昇格したいわけですから、メンタルで負けてたとかそんなことないと思うんですよ。単純に、山口がいいサッカーをした。それにうちが負けた、ってことだと思います。
さて。
もう何言ったって、あと2試合なんですから。
幸か不幸か、最終節に徳島との直接を残しているがゆえ、順位が一つ上の松本は1勝すればPOが実質確定する一方で、こんな負け方をしても残り2つとも勝てば自力でPO進出できる状況となっています。これがもし次引き分けたりすると、気が付けば背後に迫った千葉や横浜も絡んでめんどくさくなるわけですが。
まぁ、たとえ今日勝とうが、引き分けようが、どのみち最終節は徳島に勝たないといけない運命のゲームになっていたと思います。本当は、ほんのわずかでもPOホーム開催の権利を残す5位に入りたいけど、そんなこと気にせず2つ勝つのみ。
来週のアウェイ京都、西京極。2度目のJ2降格以降は勝ちがない鬼門の地。でも今年は愛媛とか、鬼門突破してきたでしょ?魔の奇数月?知らん知らん。
相手は中2日、中2日の強行日程。勝つしかありません。