【Result】2023第16節vs栃木SC（A）

結果

===栃木==東京V=====

(前半)　　0　-　0
(後半)　　0　-　1
合計　　0　-　1

●得点者
（’64）稲見 哲行（東京V）　0-1
（’86）阪野 豊史（東京V）　0-2

（38’）加藤 弘堅(out)→稲見 哲行(in)
（46’）佐川 洸介(out)→河村 慶人(in)
（70’）山田 剛綺(out)→深澤 大輝(in)
（70’）奈良輪 雄太(out)→阪野 豊史(in)
（88’）加藤 蓮(out)→西谷 亮(in)

（70’）西谷 優希(out)→宮崎 鴻(in)
（70’）安田 虎士朗(out)→植田 啓太(in)
（77’）森 俊貴(out)→黒﨑 隼人(in)
（88’）佐藤 祥(out)→神戸 康輔(in)

どんよりムードをしぶとく吹き飛ばす

いやー重い重い。本当に重い。単純な疲労とか暑さもあったんだろうけど、スタジアム全体にどよーんと重い空気が乗っかっている感じ。ヴェルディ側も栃木側も。お互いにそんなにメンバーを代えてないこともあって疲労感を感じながら戦っていただろうし、後ろで回して回してやっと入れた縦パスがあっさりミスになって相手にわたってしまう。バイロンじゃないけど「もう～」って感じか。

海江田さんじゃないけど、メンバー表とにらめっこして、「これ、3-4-3のほうがしっくりくるんじゃね？」とつぶやいた試合前。アップで奈良輪が右にいるのを見て確信。今シーズン初めて3バックでスタート。まぁちょっとずれれば4-4-2にもなるし、基本的なところはそんなに変わらないのですが。

一番影響があったのは、やはりCBで初スタメンだった綱島か。「慣れてない感」が攻守にわたってにじみ出てましたが、なんとか守備では強さを発揮して押さえてくれました。ビルドアップなんかはアンカーやインサイドハーフのときとはまた違った景色でてこずっただろうが、まぁそもそも前線の動きの少なさの問題もあったし。

序盤は佐川を頂点に右に山田、左に北島。
山田のほうはかなり低い位置まで降りてしまう傾向があって、佐川との距離が大きく開く。当然、ボールを失ったときのプレスもかかりにくい。途中から二人を入れ替え。後半なんかにいくつかあったけど、山田は身長差があっても体はってロングボールに競ってマイボールにできるし、佐川は割と降りて受けて、時に体格生かしてターンしてパワーのある左足で逆サイドに一気に展開したりと、1.5列目の仕事かなりやれる。町田戦のときからその片鱗を見せてましたがね。

ただ後半からはその佐川に代えて河村を投入。
もはや戦術うんぬんではなく、この空気を変えるには気合いと根性で走り回ってくれる河村の投入は良かったですね。河村が右のアウト、蓮が右シャドー。奈良輪が左へ。

64分に先制はCKから。なんで栃木は、ショートコーナーにあんなに無警戒というか完全放置なのかわからんですが、そこに人を割くより中を固めてたほうがマシって感じなのか。結果的には、クリアしたとこから稲見のミドルがすり抜けてゴール。ナイスプロ初ゴール、それを地元栃木で決めるのは素晴らしい。

70分に奈良輪に代えて深澤を投入し右ワイド。河村が右シャドー、蓮は今度は左ワイドへ。右へ左へ前へ後ろへ。

86分、北島からのスルーパスに抜け出す阪野。いったんは開いてCB大谷が前に入るものの一瞬の隙をついて取り返しゲット。この辺はやっとストライカーらしいうまさというか貫禄を見せてくれました。阪野も、若い頃にレンタルで加入しっ主力としてシーズンを戦った古巣の栃木相手に初ゴール（らしい）。

決して90分通して内容は良くないけど、前半はなんとか耐えて0-0、後半にギアを上げてセットプレーで1点をもぎ取るという今年のJFKヴェルディを象徴する試合で見事勝利。昼間に大分が山形に0-5と“悲劇的な”負けを喫し、長崎もドローに終わったことで2位浮上。

まとめ

とにかく、みんな頑張った。安っぽい表現だけど、よう頑張った。数試合前に後半勝負というキーワードを城福さんが出してなかったら前半のあの出来を見てもう心折れそうだったけどね。そんな中ゴール裏のことで言えば、みんなもあの重い空気に乗っかられ一旦チャントとかが止まってるところでシンゴさんが「これからだろ！」と声を張り上げてくれたおかげで、ちょっと気持ちを持ち返せたというか。さすが元コールリーダー。ありがとうございます。

さてさて次はアウェイ山口。遠方で、アウェイ連戦ですがこれまた下位に沈むチーム。下位だからっていうと千葉や山形戦のようなことになりかねないけど、来週のいわきも含め、ここ3つを落としているようじゃ上には行けないので。笑って帰ってきましょう。