2019/01/29
壮行試合って言っちゃうのも本来は違うんだろうけど、まぁあれだけアウェイ側ゴール裏に飾り付けをして、スタジアム全体として「今日は寛也の日にするぞ」って雰囲気があったわけだから、まぁそういう日になるはずだったんですけどね。
たとえ寛也が活躍できなくても、せめてチームは勝って気持ちよく送り出す。チャントは歌えないけど、あのひょうひょうとした寛也がめっちゃ泣くくらい、みんなで送り出す……ってのを想像してたんですけどね。
まぁなんつーしょっぱくて後味の悪い試合だったこと。
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結果
=====東京V==琉球===
(前半) 0 - 0
(後半) 0 - 1
=================
合計 0 - 1
●得点者
(90’+1)阿部 拓馬(琉球) 0-1
スタメン
(46’)山本 理仁(out)→藤田 譲瑠チマ(in)
(46’))井上 潮音(out)→山下 諒也(in)
(60’)森田 晃樹(out)→井出 遥也(in)
(67’)奈良輪 雄太(out)→福村 貴幸(in)
(90’+2)高橋 祥平(out)→小池 純輝(in)
(60’)富所 悠(out)→河合 秀人(in)
(78’)池田 廉(out)→上原 慎也(in)
結局は前半で決められなければこの展開
ヴェルディは前節から5人スタメンを変更。変更というよりは、前節はターンオーバー気味にスタメンから外していた奈良輪、優平、端戸、寛也がスタメンに戻り、ジョエルを理仁に変更。ジョエルは前節はかなりバテバテだったのが顕著だったので、そのあたりを考慮したものでしょう。
逆に琉球はケガの風間宏希に加えて福井、小泉が外れ、沼田、上里、山口がスタメン。ベンチには6人と1人少なく、もともとケガ人が多いところに、コロナの影響で何人か外さざるを得なかったという苦しい台所事情が見て取れるメンバーとなりました。
この試合の注目は、個人的には理仁だと思っていました。特に再開後は試合を経るごとにジョエルのアンカーとしてのプレーのクオリティは増しており、わずか開幕10試合にしていまや攻守にわたってチームに不可欠な存在に。もともとは先を行っていながら今季はケガによって出遅れていた理仁が、ジョエルの代役となれるのか、あるいはジョエルとは違った良さをどれだけ出せるのか。楽しみにしていたんですけどね……
結果的には、ビルドアップの際には琉球のプレスでパスコースを消されていたとはいえほとんどボールに触れられず、前半のパス本数のスタッツで理仁の名前はなし。立ち位置が良くないのかなぁ…と。テクニックやキックの質は間違いなく理仁のほうが上で、ファーサイドの奈良輪に上げたクロスなどは素晴らしかったんですけどね。セカンドボールの回収といった守備面でもやはりジョエルの不在を感じざるをえず、残念ながらこのゲームに関しては起用は失敗。本来だったらもっと引っ張りたい、むしろフル出場さえてジョエルを休ませたいくらいだったと思いますが、結局後半頭からジョエルに交代となったのが、それを示していると言えるんじゃないでしょうか。
じゃあ前半がそこまでダメダメだったかと言ったらそうでもなく、最初の10分の中で若狭、奈良輪がゴール前に顔を出してシュートを放ったり(両サイドバックが最初の2本のシュートってのも面白いな)。潮音のところからカウンターがあったり、大外に開いた寛也からポケットに走りこむ森田へ出してからのクロスだったり、さまざまな形でチャンスは作れていたと思うんですよ。でもなんだろうな……やっぱり、シュートというか。潮音や、後半の森田なんかもそうだけど、なんでそこでパスを選択するんだろう?という場面がちらほら。
焦ってるのか、頭が疲れてるのか。
結局、前半で点が取れないと焦ってくる。焦って攻撃が雑になってくる…って感じなんかなぁ。
後半からは潮音に変えて山下を投入し、左は縦のスピードを生かすように。そこに森田に代わって投入された井出、さらに奈良輪に代わって投入された福村らが絡みながら左サイドの攻撃がメインに。
琉球はやはり疲れがあるのか簡単なボールロストとかも多かったものの、そこに君臨しているのが阿部拓馬というキーマン。ヴェルディと同じように細かくパスをつなぎながらも、最後のところは彼がシュートを打って攻撃を終える。だから変にカウンターの守備をすることも少なく、コンディションの難しさはあったとはいえ、余計な体力を使うことがなかったんじゃないか。琉球は結局交代枠は2枠しか使ってないのに最後まで戦い抜けたのは、当然ヴェルディよりボールを保持できたのもあるけど、そういった消耗が実は少なかったことにあるような。
ヴェルディは後半はさして大きなチャンスは作れず、守備の時間も長くなり、で、あのシーンですよ。まぁこのシーンに関しては、攻劇さんのnoteがすべてかな。自分も現地にいたなりの何か情報を加えられればと思ったけど、特に補足することはありません。
https://note.com/goodcall_dogso/n/nf8373b37a009
自分もtwitterに書きましたが、この件に関しては審判が責められるポイントはほぼないと思います。もう少しうまいやり方(攻劇さんの記事の中でのマネジメントの部分)があったとは思いますが、なんであれ祥平の行為に擁護できる点はいっさいなく、完全な自滅による負け。むしろイエローで済んだことを御の字の思わなきゃいけない。
まとめ
祥平に関しては、これまでの試合でたくさん助けられてきたので、これがあったからって今後どうとか特に思うことはありません。ケガの具合が気になるところではあるものの、これを反省してまた次頼むよと。
この試合は内容も最悪で負けとなりましたが、まぁまだ3敗目ですから。引き分け●試合は負け●試合に値するって数字上ではそうですけど、負けないことはそれなりに大切ですから。年間を戦ううえで、負けは10試合を超えてはいけないってのは一つの基準であると思うので、そういう意味では、10試合で3つならまだ許容範囲。
ただ、ここ数試合はまともに点が取れてないこと、そしてこの試合でも“疲労感”みたいなのは顕著に見えており、正直ここから始まる5連戦は多いに不安が残る。普通のシーズンであっても、この時期は1週間に1度の試合であっても疲労は溜まっていくわけですから。あまりメンバーを変えずにやってきたツケが早くも出てきている感じすらあります。
ここまで出場がないメンバーなどの起用も含めたマネジメントを頼みますよ。