2019/01/29
ヴェルディをJ1昇格に導いた神様、メシア。
7月に加入すると結局全試合でスタメン出場を果たし、9月以降はほぼフル出場。それまでいた某チリ人とはことなるタイプのレフティで、ワイドに張ってドリブルを仕掛けるよりは、ある程度ポジションに自由度を持たせて時に左サイドまでも動きながらチャンスメークするタイプ。
加入最初のアウェイ仙台戦でいきなり全得点に絡む活躍はしたもののその後はしばらく停滞。おそらく、周囲が18番のときと同じ感触でサポートすることで中原自身も窮屈にプレーしていた印象。守備面の強度も最初は足りておらず、右SBの宮原に相当な負担がかかっていたことさえもありました。
ただ、これがチームに馴染んでいくとどんどんと輝きを増していく。特に宮原との連携は抜群で、以前は18番のドリブルとそれがストップされたときを想定してあくまでサポートとしての立ち位置をとっていたものの、中原が中へ中へカットインしやすくするためにオーバーラップする機会も増加。それによって中原自身の安定感あるキックやクロスも効果を発揮し、宮原自身もクロスを上げる場面も増加。J1最強の右サイドを二人で形成することができました。
10月以降の活躍はもう言うまでもなし。ホーム千葉戦での全得点に絡むクロスやシュート、ホーム栃木戦での起死回生のFK、大宮戦でのスーパーミドル、そしてプレーオフ千葉戦でも1G、清水戦では染野のPK奪取につながるキラーパス。悪魔の左足は、神の左足へ。言うことはありません。
残念ながら来季はレンタルバックからの鳥栖への移籍が決まってしまいましたが、良くも悪くもそこまでヴェルディに執着することなく仕事を遂行してくれたことでこの昇格があったので、しょうがない。パッときて、パッと仕事する、昇格のためにやってきた職人。かっこよさすら感じます。敵にすると恐怖ですが、再会を楽しみにしましょう。