【2023振り返り】No.1 マテウス・ヴィドット

完璧でしょう。言うことはなく、シーズンMVP級の活躍。こういう言い方はちょっとあれだけど、外国人をGKに起用しているメリットをやっとフルに感じることができました。

来日4年目のシーズンということもあり、もはやチームの中では古株といってもいい存在に。それゆえにリーダーシップが芽生えたのか、まさにチームの中心。GKとしてのシュートストップやビルドアップでの貢献はもちろん、チームを鼓舞する声掛けなどもたびたび見られました。

シーズン序盤はビルドアップでうまくいかないときに声を荒げるような場面もありましたね。それが終盤になるとめっきりそういうシーンもなくなった印象。当然、シーズン中に何回かビルドアップのミスもあったり、彼自身のミスが失点に直結したときも何度かあったものの、それで信頼が揺るぐようなものではありませんでした。

来日当初に抱えていたコミュニケーションの問題や、クロスボールに対する判断の迷いもなくなり、もともと持っているシュートストップ能力を含めればJ2でNo.1と言えるGKだと思います。いわき戦やジェフ戦のPKストップ、POでのスーパーセーブと、あのセーブがなければ負けていた…というピンチも何度もありました。本当に感謝。

通訳でありGKコーチ補佐でありマテウスにとってはプライベートの親友でもある岩打弦太さんとのコンビも印象深い。昨日のSBGのコメントにもありましたが、マテウスはもう彼なしでは日本で生活できないのでは？笑

それゆえに、もし他チームへの移籍話が出るとしたら、弦太さんとセットでしょう。当然どのチームにもすでにポルトガル語通訳はいるだろうから、彼も一緒に雇うとなると、当然コストが上がる。弦太さんがいることが、マテウスをヴェルディに引き留める要因にすらなっているんじゃないですかね。

まぁそれはさておき、今のところ来季もプレーしてくれると思っています。
今シーズンは天皇杯を除いてフル出場したことで、他のGKとの実力差が明確に開いたのはチームとしては悩みどころではありますが。J2では完璧。より厳しい戦いが予想されるJ1の舞台でも同じクオリティーを発揮できるか、楽しみです。