2019/01/29
内容は悪くなかったですけどねぇ。うん、悪くなかったんだよ。それなりにやることはやったとは思う。でもこれでいいのか。本当にこれでいいのか。
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結果
2016明治安田生命J2リーグ第20節
セレッソ大阪 vs 東京ヴェルディ
2016年6月26日(日)19:03キックオフ
@キンチョウスタジアム
――――C大阪―東京V―――――
(前半) 0 - 0
(後半) 1 - 0
合計 1 - 0
―――――――――――――――
●得点
・53分 リカルド サントス(C大阪) 1-0
ハイライト
https://www.youtube.com/watch?v=550whjBXsuQ&list=PL3gqjBmi4S6v1cfa9OY6gjNYIbCHnvGY9&index=4
スタメン
個と個がぶつかる好勝負
両チームのサッカーの根本似てると思うんですよね。良くも悪くも、どっちもチームとして確固たる形はない。特に攻撃面で明確な約束事は少なく、最後の一歩のところは個人のアイデアに任せる。
結果が出てないのにこんなこと言うのもあれですが、今のヴェルディにとってそれが悪いとはは言いません。形を無理に作ろうとしすぎて我の強い個たちが反発しまくって失敗したのが2013年のヤスサッカーなわけで。人柄的な問題もあったのかもしれないですが、当時のあのメンバーの実力でもっと素直にヤスさんに従ってたら、もうちょいまともな結果になったんじゃないかなって今になって思います。
話は反れましたが、バチっと型を作りすぎずに個のアイデアを尊重する今のやり方のほうがヴェルディにはいいのかな。
レノファなんかは、典型的な”形”を持ったサッカーで前半戦は快調でしたが、その形がある程度読まれて想定外のことが起きると個の勝負に持ち込まれ、そうなると今節の清水戦みたいに崩壊してしまうので。
ということで、局面での個の対決が際立った試合、そんな印象でした。
まぁそうなるとセレッソのほうが上なのは言うまでもないんですが、よくやってたとは思います。相手で最もやっかいだったのは健勇。なんでこんなデカいやつがサイドハーフやってんだよって思ってたんですが、うちに所属してた時と比べて本当によく走るようになった。もちろんテクニックなんかは元からあるわけで、彼がボールを持ったときにはサイドバックの丸橋はもちろん、ボランチのソウザや山村まで時には絡んで追い越してくるんですもん。
ということで、右サイドでのスピードに対応するため、また右サイドで持たれたときにポッカリ空きがちだったバイタルを埋めるため、前半の途中で田村をアンカーへ。
監督会見のコメントでは明確に潮音を”トップ下”と言ってるので、中後・田村のダブルボランチで潮音トップ下、さらには中盤ダイヤにもしてたみたいです。コロコロ変えすぎ?
まぁそれはさておき、4-1-2-3になったときには両サイドハーフというかウイング気味でサイドでの1対1の勝負が明確になるんですから、竜士と中野は逆のほうが良いんじゃないの?って思ってましたが。前節の田村・平の攻撃力が絶望的なサイドバックじゃなく、Wアンザイのアップダウンもできる両サイドバックなんだから、中へ中へシュートを打てるように持っておいてオーバーラップしてくるサイドバック使うほうがさ。
個の勝負っていう面で、ウェズレイはリカルド・サントスに完敗して結局失点もしちゃいました。まぁ正直こればっかはしょうがないっちゃしょうがない。
あと想定内ではあるけど残念だったのが幸輝→善朗のスイッチ。90分は出れないのわかってましたが、それによって攻撃で威力を発揮し始めてた潮音を再度ボランチに下ろして、さらに田村をサイドバックに戻すことを余儀なくされちゃう。ま、次は90分やってくれるはずですが。
攻撃力アップのキーは両CBの技術向上
レノファなんかを見てると思うんですが、センターバックの足元の技術って本当に攻撃面で大切なんですよ。要は、前にスペースがあるならじわじわと、グイグイとセンターバックが前にボールを運べばいいんですよ。さらに言うなら、相手のFWのプレスを1人くらいなら余裕でかわしてほしい。バルサのピケとか、よくやるじゃないですか。
だって理論的には、センターバックがプレスを1人かわせばあとは10vs9で数的優位で、そこから数的優位の差を一つずつ突いていけばゴール前で必ずフリーになるでしょ。。
残念ながら、ウェズレイはそれができないからとりあえずサイドバックかボランチに預けることしかできないし、井林もあまり得意じゃない。そのぶん、FWへ縦パスいれたりロングフィードを出せるようにはなったんですが。
一昨年なんかはジョンピルがよくやってましたよね、スルスルと前に運ぶの。まぁいまウェズレイがそれやったら大事故になるからやらなくていいけど、田村やアンカズは少なくともその意識を持ってるし、そこからチャンスを生みだしたりしてるわけで。
ということで、実はスペイン系の指導者が多い町田でセンターバックで経験を積んだ畠中に期待・・・ちゃんと、来年帰ってきてね。
まとめ
まぁいい内容だったのは確か。でも結局負けは負け。選手たちの顔を見てても「それなりにやることやった結果がこれでした」というのはものすごくわかる。もちろん、選手も監督もサポーターも満足なんてしてませんよ。でも、これで来週に北九州に負けようもんならマジで危ない状況になってくる。しかも北九州は千葉にアウェイで勝ってますからね。
潮音が攻守にわたってホンモノの戦力になってきて、プラスの意味で中後不要論の声が出てきた。シバさんには悪いが、椋大もGKとしてプラスアルファを生み出せる活躍を見せるようになってきた。好調の澤井も戻ってくる。南と北脇も復帰した。
この良い流れを次節に生かせなかったら、本当にやばいよ。