2019/01/29
※写真はオフィシャルFacebookより拝借
●今シーズンの評価
去年の終盤に左サイドバックで出場したとき、「こりゃあかんわ・・・」って思ってました。ポジションを争う安在和樹のテクニックを活かした攻め上がりに比べると、福井は基本的に縦にゴツゴツ進んで微妙なクロスを上げるだけ。強引にミドルを打てば明後日の方向へ。守備では力強さを発揮していたものの、攻撃時の質の低さと言ったらもう目も当てられない。
ところが、残留を決めたホームの群馬戦ではスルスルとゴール前に入り込んでゴールを決めちゃった。でも、最終節のアウェイ山形戦では途中交代。正直、契約延長はないでしょう・・・って思ってたんですけどね。
そんなんで始まった今シーズンも、安在の地位は揺るがず。ところが代表で彼が抜けた際に代わりに出場すると、安定した守備をベースに、攻撃も粗削りながら強引な突破が割と機能する。穴を埋めるどころか、攻守にわたって安在以上のクオリティを発揮してましたね。
なんて喜んでて、安在が帰ってきたから併用しよう!ってことで福井をセンターバックにした岐阜戦では守備が崩壊してよもやの前半の3失点。その後も数試合はサイドバックでスタメンを張ったものの序盤の好調は維持できずにベンチへ・・・っというなかで次のチャンスは、井林が出場停止となったアウェイ岡山戦。
ここで見事な活躍っぷりで完封勝利に貢献。本当、こうやって久々の出場でしっかりと結果を残したのは素晴らしい。だって、井林の代役ってことは、「ここで結果残しても、次はどうせベンチだし」って思ってもしょうがないわけですよ。それでも腐らずにやってくれたおかげで、苦手なアウェイ岡山を制することができたわけですから。
その後は井林の相方問題のなかたまにセンターバックで出たり、しばらくベンチ外が続いたあと終盤に出番がやってきたり、安在と縦の関係でやってみたら全然ダメダメだったり。なんかチームの調子とともに好不調の波の激しいシーズンでした。というか、福井がそんなにダメダメだった試合は少なかったように思うんですよね。もしかしたらセンターバック一本で、安在不在時だけ左にスライドするっていう形で使い続けてれば、いい感じに安定したシーズンになったんじゃなかったかな・・・なんて思ったり。
●来季の去就
本人のために戦力外とする、っていう可能性があるんじゃないかなと思います。
センターバックとサイドバックを兼任できる左利きはいまのチームにはいないし、他にもそう多くない。ゆえにベンチには常にいてほしい人材なんだけど、これから脂がのってくる年齢に差し掛かるのにそんな状況を受け入れたくないだろうよ。安在を移籍“させる”なら、是が非でも残すんでしょうけど・・・。やっぱり、ユースの林くんを昇格させたあたり、放出が既定路線なのかなと思ったりします。