2019/01/29
コロナ禍で緊急的に開幕戦で左サイドバックに入った2年前。
今シーズンは右の宮原が絶対的な存在ということもあり、怪我人続出で人手が足りなくなったホームいわき戦でセンターバックで出場した以外、すべて左バックで出場。8~10月の一番大変な時期に負傷離脱という中でも27試合に出場と昨年から1試合積み上げ、4ゴールも含めて年々成績を伸ばす結果に。時に危ないシーンはあるものの、ボールを持ったときの技術はそこらの守備の選手よりも光るものがあるはず。
宮原が鉄壁が故に左は自由度が高く、身長の割に空中戦に強く、シュートセンスも意外にある深澤がゴール前に入り込んでいくことも多々。結局4ゴールどまりだったもののシーズン序盤はしばらくチームのトップスコアラーに君臨していたほど。
一方で守備面では課題あり。特にあのホーム最終戦栃木戦の退場は彼の甘さが存分に出てしまったシーン。結果的に助かったから良かったものの、深澤にとっては今後の糧にしなくてはならない重要なシーン。
ただ、単純に深澤の守備のレベルがうんぬんというよりも、宮原がトップレベルの守備を見せたことで、これがサイドバックのあるべき姿なんだというのを実感したと言うべきかな。正直自分も、深澤や蓮も十分に守備をやれていると去年までは思っていたほどだったので。もし深澤があのレベルの守備を、しかも右でも左でもできるようになれば、これ以上頼もしいことはない。ぜひそこを目指してほしい。
あとは、奈良輪の引退に伴い、彼にはその魂も継承してもらわなかくてはならない。奈良輪は攻撃はうまいわけではなく、守備もそこまでめちゃくちゃ強いわけでもない。ただ、絶対に諦めない、最後まで走り抜いてギリギリのとろこでピンチを救う守備は、気持ち次第で身に付けられるもののはず。来年はJ1の舞台で、より一段上のサイドバックを本気で目指してほしい。