2019/01/29
一晩経って、やっと少し気持ちは落ち着きましたが。
正直さ、2点差を逆転されるなんてのはサッカー界ではよくあることなんですよ。でも、3連敗中というシチュエーションの中で、前半2点リードして、「やっと勝てる」と思っていたところのこの逆転劇。ここ数年、これほどショッキングな負けはなかなかなかったですからね。
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結果
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2018明治安田生命J2リーグ第14節
レノファ山口FC vs 東京ヴェルディ
2018年5月12日(土)
維新みらいふスタジアム
15:03キックオフ
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=====山口=東京V======
(前半) 0 - 2
(後半) 4 - 1
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合計 4 - 3
●得点者
(12′) 李 栄直(東京V) 0-1
(32′) ドウグラス ヴィエイラ(東京V) 0-2
(71′) オナイウ 阿道(山口) 1-2
(82′) 大﨑 淳矢(山口) 2-2
(84′) 岸田 和人(山口) 3-2
(90’+2) オナイウ 阿道(山口) 4-2
(90’+3) 奈良輪 雄太(東京V) 4-3
スタメン
(59′) カルロス マルティネス → 梶川 諒太
(69′) 藤本 寛也 → 林 昇吾
(85′) 李 栄直 → 井上 潮音
(HT) 清永 丈瑠 → 大﨑 淳矢
(63′) 鳥養 祐矢 → 岸田 和人
(72′) 坪井 慶介 → 瀬川 和樹
自信とメンタル、それがすべて
ほら、やっぱり4-1-2-3じゃん!
ってみんな思いましたよね。まぁフォーメーションなんて・・・っていう話でもあるんですけど、結果としてやっぱりこの形にしたらハマりました。前半の最初こそクロスの対応ミスで決定機を作られたりしましたが、ドウグラスに入ったボールに対するサポートの距離感や、ウイングにボールが入った際のインサイドハーフの裏抜けなど、形を変えたことによる特に攻撃面の良さが見事にゴールにつながりました。
ここ数試合はどうにも窮屈になっていた皓太がきれいに2つのゴールに絡み、しかもシュートを決めたのが初スタメンのヨンジ、そしてしばらくまともなシュートチャンスすら少なくなっていたドゥグ。
守備面では、若干ヨンジの判断が正しくなく修正されているところはあったものの、久々のスタメンの寛也も特徴を生かしながらゴールに絡んだし、2-0で前半を終えるというのは連敗中のチームが自信を取り戻すにはこれ以上ない結果。レノファのハイテンションなサッカーも、冷静にかわせば穴はある。その穴をうまく突けたわけで、このままいけるとやっぱり思ってしまったんでしょうか…。
当然、レノファは後半攻めにくるわけです。
若い清永に代えて、実績のある大崎。
サイドバックの鳥養を外して、これまた経験のある岸田。
そして、CBの坪井も外してサイドの瀬川。
バランスとかガン無視で、終盤は2バックにして前線の人数を増やしてガムシャラに攻めにくる。ガムシャラといってもベースとなる攻めの規律はしっかり守っており、こちらの守備陣の間にどんどん入り込んでくる。
相手の1点目、オナイウのゴールは見事でした。
その直前のプレーで、ヴェルディの左サイドでの相手のスローインからあっさりライン際でフリーにさせてクロスを上げられています。後半は頭から相手の攻撃を受けまくって、守備陣の足は止まりかけていました。
そしてその後得たコーナーキックで、この足の止まり具合を見てか、素早いショートコーナーからサイドをえぐり、待ち構えたオナイウがズドン。練習していた形なのかもしれませんが、チームいちの点取り屋がゴールから離れながらフリーで待ち構える、まさにストライカーとして素晴らしいセンスだなと。
結局、2点目は井林のミス。3点目も、簡単にクロスを上げられ、ゴールを決めた岸田もその裏で待つオナイウもフリーにしているミス。集中が途切れた4失点目。
集中力、メンタル……そう片づけるのは簡単ですが、あれだけの攻撃を受けてなかなか耐えられるもんじゃありません。もちろんもっと上のレベルではそれでも耐えられるんでしょうけど、今のヴェルディの状況じゃ厳しいです。
冴えないロティーナ采配
個人的には、この試合は采配ミスのようにも見えます。
まず、早めにカルロスを代えたこと。
当然彼は負傷が明けて久々のスタメンで、90分持つとは思っていませんでした。ただ、押し込まれた状況でもボールをキープしながら前へ運べる良さは前半から何度も見せていたし、CBを除けば小柄な選手が多い山口に対して、ヨンジ、ドゥグとともに高さもうまく使って左サイドで起点を作っていました。
コンディション的なものあるのか、守備時の運動量の心配もあるのか、60分に梶川と交代。
人数をかけて押し込んでくる山口にこの試合で勝利をものにするためには、どんだけ攻められても守り切ることか、カウンターで仕留めて3-1の展開にすることだったと思います。どちらかと言えば、梶川の投入は前者寄りだった気がします。
もし後者を選ぶなら、梶川を左サイドに置くというのは良い策には思えません。梶川は狭いスペースをスルスル抜けたり一瞬相手をかわしてパスを出したりするのはうまいので、遅効がメインのときの左サイドは効果的だと思います。
ただ、広大なスペースがあるときに推進力を持って陣地を取り返すようなドリブルはできない。去年に幸輝がやっていたような働き、あるいは3失点目後に皓太がやったような働きはできない。
これを狙うのであれば、まだ昇吾を左サイドに置いたほうがいい。もちろん森俊介というカードもあったんですが、ヴェルディでの彼のプレーはまだ見たことないのでちょっとわからないですが。
こういう展開だからこそ、高井を…と思ったけど連れてきてなかった。うーん。
3枚目のカードもヨンジに代えて潮音。これもなぁ。
守備面の高さに不安のある山口に、最後はセットプレーがキーになるかもしれないところでさらに高さをなくすか…。もちろんヨンジもかなりの運動量で疲労はあったとはいえ。
うーん。
3点目の後に、皓太が運んでドゥグ、昇吾が惜しくも届かなかったシーンとか、ドゥグがGKと1対1になった場面とか、追いつくチャンスはいくらでもあった。でもこれがなんでリードしている時間帯でできなかったのか。それは結局、「これ以上失点したらまずい」という意識のほうが前に出たからじゃないか。「1点とらなきゃまずい」という意識があればゴールにボールを近づける力は十分にあったんじゃないか。
ロティーナのチーム作りを否定するわけじゃないですが、「守備を大事に」という思いが悪い方向に働いた結果がこの試合なんじゃないかと思った次第です。
まとめ
現地にいた方はみんな見たと思いますが、あの直也の姿は忘れられません。
ヴェルディに加入して以降、どんなに苦しくても、いつも声を張り上げてチームを支え続けてきた直也が、初めて自暴自棄みたいに暴れたあの姿。辛い。苦しい。
でも、金曜にはすぐに次の試合がやってきます。
やるしかありません。
ぶっちゃけ。
前半2点リードの時点で、「今日はいけそうだ」と思ったゴール裏にいた人は多かったんじゃないか。俺らもまだまだ甘い。もっとやらなくちゃいけないと思います。
たかが、2点差を逆転されただけの1試合。サッカーではあるあるの試合。
でも少なくとも今シーズンは、この試合は忘れない。絶対に忘れない。
コメント
このまま連敗が続くようであれば、180度切り替えて堅守速攻に特化するのはどうでしょうか。
by ストレート21 2018年5月14日 7:46 AM
どうでしょうね。堅守速攻ができるメンバーがいないから山口戦は負けたように思いますが。
by gk17yuta 2018年5月14日 9:56 AM
選手をしごきまくれば今からでも堅守速攻イケると思いますよ。
やはり高井は支柱のような存在なので先発で出さないとだめですね。
スーパーサブ的な使い方もいいかもしれません。
フォワードの林も先発で出すべきだったと思います。
そして藤本は交代させるべきではなかった。
by ストレート21 2018年5月15日 9:37 AM
まぁロティーナはやらないと思います。少なくとも今は。
by gk17yuta 2018年5月15日 11:38 AM