2019/01/29
※2014年末に書いた記事に、加筆修正を加えています。
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以前、元千葉ロッテの里崎智也氏のインタビュー記事がベースボールチャンネルに上がっていました。
負けてもファンを魅了するのがプロ!【元ロッテ・里崎智也が語るプロ野球選手論①】
楽しい野球を体現してきたいかにも里崎らしい言葉が並んでますね。
・今のマリーンズには、自己プロデュースができてる選手が少ない。
・負けてもファンを魅了するのがプロ。
・キャラは必要だし、プロとしてキャラを演じる必要はある。
まさにその通り、ロッテファンとしてはずっと思ってきたことです。
チームの中心(のはず)の今江こそキャラとしてはいいものを持ってるけど、今年はバットで全く結果を残せず。ベテランの井口はもうド真面目タイプ。特徴である外野陣には、角中、伊志嶺、荻野、岡田、加藤・・・と、キャラはパっとしないどころかプレースタイルも似ている選手が並ぶ。唯一いいものを持っている清田は二軍の帝王です。※2015年は祝脱出!笑
文中の田村がひょこっと顔出してきてるくらい。
里崎の”遺言”を引き継ぐ選手が出てくるのは遠いな、そんな印象なんですよね。
(そもそも、上記の選手らが入団した、芽を出し始めたころに指揮を執った西村監督がもう典型的なド真面目タイプってのもあるけど・・・)
で。
じゃあ自己プロデュースってどうやってやるの?何やればいいの?
ただただ、バカをやればいいの?
そんな疑問が湧いてくる。選手だってそんな思いなんじゃないだろうか?
でも待て待て、いるじゃない、
選手たちが野球技術のプロであるのと同じように、自分をどう表現するか、どうやったらファンが増えるか、それを常に考え実行に移しもがき苦しむ、それを生業としている人たちが。
それが、AKB48グループに代表されるアイドルたちなんですよね。
グループ内のライバルは数百人、年齢も10代と同世代。そんな環境のなかでどうやったら自分にスポットライトがあたるのか、それを常日頃考えている。
11月に放送された、TEAM K の田野優花のドキュメンタリー(http://tod.tbs.co.jp/item/3565/)のなかで、同期の高橋朱里がこんな内容を語っていました。
「AKBは、歌がうまい、踊りがうまい、笑顔がうまい、そういう完璧な子が必ずしもフューチャーされるわけではない。なにかいい、そんな子にスポットライトがあたる。」
みんな、”そこ”を目指してるわけなんです。
鉄壁のアイドル力でトップに上り詰めた渡辺麻友が本当の意味で人気を得たのは、バラエティーなどで魅せる”ぶっ壊れた”部分をさらけ出すようになってから。
自分で自分のことをブスだと平然と言い放つ指原莉乃は、確かに全くかわいくもないし美人ではない。だからこそ、お笑い芸人などのトークを必死で学び、とんでもない図々しいやつというキャラを身につけアイドル像というのを、ぶっ壊した。
総選挙で選抜に入るようなメンバーは、そうやって自らが輝く方法を若いころから必死に考えてきたからこそ、今の地位にいるんですよ。
さて話を戻しましょう。
プロ野球選手が野球を練習し技術的に高みを目指すのは当然のこと。でも、ファンサービスを行うのが仕事である以上、その点の高みを目指すのもプロとしてやるべきことなんじゃないでしょうか。
幸いにも、プロ野球選手とアイドルの接点という意味で、田中のマー君が公然とプライベートでももクロやAKBグループのライブを訪れたり、歌番組への出演が増やしたりすることでそのレールを作ってくれた。
選手たちは、自己プロデュースの方法を素直にアイドルから学んでみるべきだと思うし、球団側も客寄せとしてアイドルを球場に呼ぶだけでなく、そういう部分を球団に還元できる方法を考えてみたら良いのではないか。
あっさり読めるし、意外に誰にでも通ずる部分があって面白いですよ。
ということで、まずは指原(が書いたっぽくみせた)の著書「逆転力」を選手たちにはオススメしてみる。
というかロッテに関していえば、倉持明の娘・倉持明日香という存在がいるじゃないか!
今やTEAM B のキャプテンに上り詰めた倉持さんは年齢的にも26歳と選手たちと同年代だし、マリーンズの自己プロデュース特別講師というポジションでもやってみたらいかが?
※・・・って思ってたら、先日2016/2/7に、もちくらさんは「スカパー!プロ野球PRアンバサダー」に就任しちゃいました(笑)。これまではロッテをかなり贔屓してきたけど、今後は全球団を平等にしなきゃと会見で語ってましたね・・・。