No.33 MF 高木善朗

※写真はオフィシャルFacebookより拝借

• 今シーズンの評価

ある意味、想定内だったなぁとは思うんです。というのは、7月にレンタル加入が決まった際、「結果を残せず伸び悩んでる選手にすぎない」とちょっと辛口目に彼のことを見ていました。そりゃ自分だってサポーターだし、善朗が帰ってきたことは非常に嬉しかったですよ。でも、J1で試合に出てなかったのは事実だし、2012に柴崎晃誠が帰ってきたときも期待値は低かったのが正直なところです。

加入序盤は、途中出場でＦＷでの起用が中心でした。当然本職ではないんですけど、実戦感覚が鈍ってるなかで、守備という余計なことを考えずに気軽にやれるポジションで起用したのは冨樫さんの狙いだったんですかね。次のアウェイ熊本戦では、左サイドからのループ気味のミドルで決勝点を奪ったりと早速結果を残したあたりでは、これはシーズン後半も突っ走っていける！って思ったんですがねー。

結果的には、その後も安定して出場するものの、チームの勢いとともに急降下。不調の澤井に代わって左サイドでスタメンを張ったり、点が欲しい場面で支配力を高めるためにボランチで投入されたりもしたんですが、救世主のような活躍はできず。

それなり、にはやってたんですけど、途中加入ということはそれほど期待値が高いということでして。ボールに良く絡んで動かすことはできても、前狭いスペースに進入して前を向いたり、ゴールにつながるようなスルーパスを出したりとか決定的な仕事はできず、「やっぱり善朗はうまいよねー。でも…」という感想のままシーズンが終わってしまいました。

いかにもヴェルディユース育ちというか、そういう”らしさ”はいらないから、外を経験してきた”らしさ”をもっと出してほしかった。それが出せないから、やはりエスパルスでも試合に絡めてなかったんでしょうね。

• 来季の去就

厳しいことを言ったけど、絶対にいてほしい選手ですよ。彼はまだヴェルディでフルシーズンは戦ったことがない。キャンプでしっかり準備して、ヴェルディの中心として1年間一緒に戦いたいもんです。エスパルスとはまだ契約残ってるんですかね？であれば、レンタル延長からの完全といううまい形にできないですかね・・・