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【Result】5連戦の締めは清々しい完敗~2020第14節vsギラヴァンツ北九州(A)~

time 2020/08/25

【Result】5連戦の締めは清々しい完敗~2020第14節vsギラヴァンツ北九州(A)~

強かったね。うん、めっちゃ強かったね。
相手ながら見ていて楽しいサッカーをしているし、5連戦という非常にきついコンディションの中でも全員がハードワークする北九州のサッカーは本当に魅力的。応援したい、純粋にそう思えるチームなんだと思います。

が。
どこかでやっぱり、去年までJ3のチームでしょって思うわけですよ。メンバーも多くはレンタルだったりと非常に若いチーム。彼らがあれだけやれるのに、メンバーの多くが去年から残るうちはいったい何をやってるんだろう、と。
確かに永井さんになって、去年はひどかったし時間がだいぶかかったけど、良くはなってきている。でも、そんなに時間をかけなくても魅力的なサッカー、強いチームを作ることができるってのをまざまざと見せつけられたわけで。去年から一転して悪くなった松本もそうですけど、やっぱり勝つためには良い指導者、それに尽きると改めて感じた試合だったなと個人的には思いましたわ。

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結果

=====北九州==東京V====
(前半)  1 - 1
(後半)  0 - 1
=================
合計   3 - 0

●得点者
(10’)オウンゴール(東京V) 0-1
(13’)町野 修斗(北九州) 1-1
(59’)町野 修斗(北九州) 2-1

スタメン

(46’)小池 純輝(out)→山下 諒也(in)
(61’)森田 晃樹(out)→大久保 嘉人(in)
(71’)井上 潮音(out)→山本 理仁(in)
(84’)藤田 譲瑠チマ(out)→松橋 優安(in)

(59’)新垣 貴之(out)→藤原 奏哉(in)
(82’)ディサロ 燦シルヴァーノ(out)→鈴木 国友(in)
(82’)椿 直起(out)→内藤 洋平(in)
(87’)加藤 弘堅(out)→川上 竜(in)

何から何まで相手のほうが一枚上

5連戦の締めとして、7連勝中の北九州との対戦となったこの試合。ボールを大切に保持するヴェルディと、ハードワークで攻撃的なサッカーを展開する北九州。彼らが前からガンガンプレスをかけてくるのはわかっていたとはいえ、ボール支配率50%を切るほどボールを持てないなんてのはさすがに思ってなかったな、というのが正直なところ。

ただ、前半早々に奈良輪のクロスから相手GKのミスで先制。ヴェルディに限らず、先制すれば勝利の確率はグッと高まるというなかでラッキーとはいえ先制できたのは、試合を有利に運べるはず……と思ってたんですけどね。

その数分後に、若狭がボール処理を少し誤りハンド。まだまだゴールから遠い位置。若狭も特に警戒することなく時間を使うこともなくゆっくりとゴール前に戻っていく。

……こういう一瞬の集中力なんだろうな。
他のチームなら別にこれが大きなものにはならなかったと思います。ただ相手は好調の北九州、とにかく前へ、前へという推進力を持つチーム。集中力を欠いた怠慢とは言えないけど、もしここで一瞬だけでも相手にボールを渡すのを遅らせていたら(警告受けない範囲でね)、またはもう一歩ゴール前に戻っていたら……。それがなかったから、相手に素早いリスタートを許してゴール前まで運ばれ、相手右サイドの新垣にシュートを許し、そのこぼれ球を町野に押し込まれて同点。

ワンゴールが、ワンプレーが勝敗の分け目となる。そんなことはプロ選手なら誰でもわかってるしいくらでもそれを実感する経験をしてきているだろうけど、やはりこの試合もこのワンプレーが大きな影響を与えたなと。

ここからの展開は、もうDAZNを見た人は見て感じたその通り。
ボールを持ったらとにかく最初の選択肢は「前」でいっさい手を引かない北九州。ボールを失ったら全力で奪い返しにくる。逆に言えば、両サイドバックもかなり高い位置を取るので、そのプレスを少しでもかいくぐることができれば相手DFラインの周りには広大なスペースが広がっていたので、ヴェルディも何本かカウンターを仕掛けることができました。本当に、ここで仕留めていたら…と。こういうところで、純輝が去年のような決定力を発揮できないのは痛い。

数年前の湘南みたいなチームだな、ってのが感想。この夏にあれだけ走れるのは本当にすごい。
後半から山下を投入。個人的にはちょっと早すぎたんじゃないかと。山下はスピードは抜群だけど、ゴールに向かって得点を奪うための仕掛けという点ではまだまだ甘い。そういう意味では、もう少し純輝のままのほうが得点の可能性はあったんじゃないかなと思ったり。

59分にクロスボールから町野のヘッドで逆転を許す。
これだけハードワークし、基本的には地上戦で戦う北九州だけど、180超のCFがどんと構えてこういう得点を奪うんだから、そりゃ強いわけだ。失点シーンでは奈良輪がマークにつかなきゃいけない状況だったのが痛かった。にしてもこの日の町野はMOMどころじゃない活躍で、ポストプレーヤーとして完璧にボールを収め、かつサイドで強引ながらフィジカル勝負でぶち抜くことも2回。永井さんは長身FWを使わないけど、決して長身FWがダメなわけじゃなく、これだけのプレーができるCFなら身長が高いほうがいいに決まってる。なんでマリノスさんは簡単に手放したかなー。

大久保、理仁、優安と投入するも流れは変えられず。確かにベンチに大久保が控えてるってのは相手の脅威かもしれないですけど、今のこのフリーマンの役割においては必ずしも脅威になりきれないのが難しいところ。随所にうまいなと思わせるプレーは見せたけど、やっぱり大久保には得点を期待したいんでね。そのあたりは森田や潮音、あるいは端戸とはワンランク違うでしょうから。

そう端戸よ。おそらく怪我だと思うけど、せっかくチームの調子が上がってきたところでまた怪我か……。古巣の北九州との対戦は楽しみにしていただろうに。優安は松本戦で良いプレーは見せたけど、どうしても1点が欲しい、強敵との対戦という中で最後に切るカードが高卒ルーキーってのはなかなか。

そんなわけで敗戦。まぁ結果的に1-2。あとちょっとだったねーなんて思いもあるんですが、これで北九州は8連勝のうち5試合で2-1ですから。知らぬうちに相手の得意なパターンにはまってたか。

まとめ

まぁいい勉強になりましたよ。ただ永井さんとしてはこういうフィジカルも強いチームに対して「そもそもぶつかる必要もないようにする」ことを目指して立ち位置やボールの動かし方を作っていると思いますが、現代のサッカーでそんなにうまくいくもんかね。どんな環境においても、アスリートとしての基本体力を高めないと、個としてもチームとしてもある程度限界ができちゃうと思うんでね。まぁある程度時間をかければ身に付いてくるもんだとは思いますが、結局、幸輝だってルーキーイヤーから走り回って抜群のスタミナに身体の強さも身に付いた結果があれですし。その点、理仁とか大丈夫かいなと思ってしまうけど。

チームがより強くなるために、何が足りなくて、何を伸ばすべきか。いろいろな学びがあった試合ということにしましょう。もう負けたことは何があっても取り戻せないので、1か月後のホームゲームでやり返すこと、そして、ここでズルズル連敗とかしないように、今週末の京都戦で流れを取り戻すこと、それが大切。

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