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【2017振り返り】ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督

time 2017/12/14

【2017振り返り】ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督

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トライ&エラーを繰り返して描いた成長曲線

とにもかくにも、昨年18位のチームを、大きな補強もないなかプレーオフ進出というところまで引き上げてくれて本当にありがとうございました。勝利のためには良い監督、指導者が必要。そんなことを改めて結果で示すことになりました。

シーズンを振り返ると、まず手をつけたのは守備の改善。去年までは個々の判断に任せている印象があった守備を、それこそゼロから整理。ポジショニングを一つ一つ丁寧に指導することで、単純に失点数が減ったことはもちろん、被PKゼロ・退場者なし・守備陣で累積出場停止は最終節の井林のみと、あらゆる面で改善。

シーズン序盤は守備の約束事を徹底させある程度の安定した戦いを見せれるようになると、6月頃には攻撃面の改善に着手。ウイング、ウイングバックを中心にサイドを崩しつつ、ときには3バックの1人も攻撃に加わるやり方も加えながら、最終的にドゥグ、アランがゴールを奪う形が浸透。Wアンザイを中心としたクロスからのゴールが目に見えて増えていきました。

ところが、守備面では「ポジションを守る」守備の穴を突かれてミドルなどの失点が増え、攻撃も手詰まり感が生まれてきたのが夏頃。

そこで、4-1-2-3に形を変えて攻守のポイントを整理。守備では4バック+内田でブロックを作りながら、インサイドハーフに入った梶川、皓太の運動量を生かしたプレッシングと粘り強い守備で相手に思うようにプレーさせない形ができるようになりました。さらに、攻撃では夏頃から心身ともに最高の状態になり、手をつけられない存在になった幸輝を攻撃に専念させることで、強烈なカウンターを仕掛けるように。

そして終盤はこの1年の変化の総まとめのように3バックと4バックのシステムを状況によって使い分けながら現実的で勝てるサッカー、勝ち点を着実に奪うサッカー選択。凶暴になりすぎた幸輝にやや攻撃は頼りすぎている感はあったものの、プレーオフ進出という結果を見事に掴みとりました。

こうやって振り返ると、何がいちばんって、試合単位・時期単位でトライ&エラーを繰り返しながら少しづつ積み上げていったこと。緩やかながら右肩上がりのチームとしての成長曲線が見ていました。これまでみたいに、ある試合はめっちゃ良くても次の試合で「アレ?」みたいなのがなく、チームとしてやっていること、やろうとしていることがとにかく明快。選手交代ひとつにしても意図がわかりやすいものが多く、納得感が非常に高い1年だったと思います。(まぁカルロスだけは…)

だから、ロティーナを、チームを信じて応援し続けることができました。

「今日はどんなサッカーを魅せてくれるかな?楽しみだー」

と、毎週毎週、試合の日がくるのが本当に待ち遠しいシーズンだったと思います。
チームを作るということ、シーズンをで戦い抜くということ、それがどういうことかをロティーナは示してくれました。良い指導者に恵まれ、また来季も彼とともに戦うことが決まり、本当に幸せです。

来シーズンに向けて

さて、大切なのはこのオフシーズン。まずは内田、幸輝ら主力が残ることがいちばん。ドゥグ、アランに関しては流出は避けられないとのことですが、まぁチーム愛とか自身の成長とかいう要素で慰留できない存在ですからね。しょうがない。少しでも金のもらえるところに行く、そこに本人の意思の反映度合いは少ない、その点はブラジル人として当然ですからね。

これだけ、ロティーナ、そしてイバンが良い指導者と知れ渡ったんだから、今オフは「ヴェルディでやってみたい」って選手は他チームの人でも絶対にいると思うんですね。それこそ、ロティーナを招集したことによる第二の効果。

これまでのヴェルディは、単純に弱い、指導者もチームもユース出身偏重で外様が入りにくい、金もない、そんなイメージだったと思います。
でも今は、ロティーナがいて、プレーオフにも進出して、そこそこお金もある。少なくとも今年に関してはこれまでとは全く違うんです。だから、契約満了になったゼロ円選手じゃなく、堂々と他チームのレギュラーを引き抜くような補強を期待したいんです。

今年のチームを支えたメンバーには感謝しています。
当然、彼らとの継続による上積みを期待していないわけではありません。でも、極端なことを言えば、彼らは5位のメンバー。彼らをベンチに落とすくらいのメンバーを補強し、競争が生まれ、ロティーナの手により輝きを増したときに自動昇格が現実として見えてくるんじゃないかと思います。

ロティーナうんぬんより補強うんぬんって話になっちゃいましたが、ロティーナがいることによる変化という点でご勘弁を(笑)
とにかくロティーナ体制2年目が楽しみでたまりません。勝負をかけるシーズンになるでしょう。

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