No.45 MF永井秀樹

time 2015/12/04

※写真はオフィシャルFacebookより拝借

今シーズンの評価

ほぼ全試合にベンチ入りですよ？

こんな言い方は良くないかもしれないですけど、カズさんよりは遥かに選手として素晴らしいと思うんです。ベテランの何があれって、結局ケガとかで頼りたいときにいない可能性があるってのが監督としては一番気にするところでもあるはずなんです。別にカズさんを批判したいわけじゃないですが、何ゴールか奪おうと、年を通して活躍できる準備ができていない選手というのは、もうそれこそ本当に“潮時“だと思うんです。

まぁ実際にピッチ上でどれだけ結果を出したかを問われると、そこまで・・・ではあるんですけど。とはいえ、西が丘での北九州戦で澤井に出したスルーパス、あの奇跡の逆転勝利となった岐阜戦で、反撃の1点目の起点となったドリブルとスルーパス。少ない時間で決定的な仕事っぷりに、本当にしびれました。

普段のトレーニングでは「永井塾」を開催し、若手への指導はもちろんしっかりとコミュニケーションを取っているのも素晴らしいところ。

ただし、もしそんな彼と冨樫監督の唯一の罪と言えるかもしれないのが、最終節のアウェイ・セレッソ戦、絶体絶命の切ったカードが永井であったことじゃないかと。永井本人は当然プレーヤーだからこんなことを求めるのはおかしいのかもしれないけど、あの場面で、シーズンの最後の残り僅かな時間で仕事をしてくれる選手、自分の意思やプレーを引き継いだ選手を育て上げることをできなかったことをあのシーンは示しています。

1年通して戦って、最後に永井に頼らざるを得なかったのは、良い意味で残念と言えるんじゃないでしょうか。変な言い方ですが。

まだまだ彼の力は必要です。技術や判断力はもちろん、決して満足しないメンタリティー。そういったものを全て吸収した選手が育ったとき、はじめてヴェルディはJ1へ上がれるのかもしれません。