コンドルとカモメのVoyage

鴎の旅が始まった理由⑦~ロッテファン10周年記念企画?~

time 2015/02/04

鴎の旅が始まった理由⑦~ロッテファン10周年記念企画?~
今やコンビニに行くのと同じ感覚でマリンに通ってる自分だけど、実は今シーズンでまだロッテファンになって10年。これを長いというか短いというかはいざ知らず。
2005年の歓喜で始まった自分のロッテとの人生を、ちょっと振り返ってみようと思います。
第七回です。
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野球界に残るであろうあの試合から10日後。2009年10月6日。千葉マリンスタジアムでのイーグル戦。
様々な憶測が飛び交い、期待と不安みたいなものが入り混じりながら迎えたこの日。
事態は、思った以上にあっさりと収束しました。

1回裏のマリーンズの攻撃前、私設応援団が謝罪を行ったのです。
但し、MVPは誰一人謝罪など行っていません。
あくまで、私設応援団と MVP は別物。
私設応援団はNPBから応援の許可を受けた団体である一方、MVPはあくまで応援をプロデュースする非公式団体。
細かい関係性は知らないけど、実質的に応援を牛耳っていたのはMVP。彼らは頭を下げることはなく、この日に限っていえば相も変わらずゲート横でふんぞり返っているように見えました。
これで、全てが許されるわけではないのは球場にいた誰もが思っていたこと。
でも、目の前には消化試合だろうがなんだろうが試合は始まる。割り切って、今シーズン最終ゲームの応援に臨もう、それがやるべきことと球場全体が理解したような雰囲気でした。
試合の途中から、薄々誰もが気づいていたのかもしれない。
この日の応援のリードは、明らかに今までと違っていた。試合の流れに沿いながら曲を選ぶのが彼らのスタイルながら、この日は初回からアクセル全開だった。ノリのいい応援歌を多用し、時には数年間は封印していた古い応援歌を使ったりもした。
古い選手の応援歌を、現在の選手の名前に当てはめながら歌ったりもした。
彼らの作り上げる応援が、この日で最後であることをみんな悟っていたと思う。
同点で迎えた8回裏。2アウト後、大松が2ベースで出塁すると今江の打席でチャンステーマを発動する。

おそらく。おそらくだけど自分のこれまでのマリンでの応援経験のなかで一番迫力あったのはこの日のこのシーンだと思っている。後にもロッテのジャンプする応援は球界で名を馳せ続けているがこの日には敵わない。
統一感、声量。
レフトまで溢れたマリーンズファン、内野観戦の人、みんなが手を叩きジャンプしている。この時の地響きは忘れられない。
ちなみに、これは2014年の応援。まだまだ十分に迫力はあると思うけど、そもそもシーズン最後の休日なのにガラガラ。ジャンプはバラバラ。2009年に比べると声もそんなに出てない。

さて、8回に逆転し、3点リードで迎えた9回裏には2アウトからはこの日で引退となる小宮山が登板し、1球で抑える(空気を読めセギノール・・・)。試合終了。
試合終了後には小宮山の引退セレモニー。。続いて、ボビー・バレンタイン監督の退任セレモニー。
ボビーは恐ろしいほどの演技派という話を聞いたことがある。
あの笑顔の裏には、非常に厳しいストイックさをもち、超がつくほどのリアリスト。
裏では、全く笑顔なんて見せないらしい。
だからどういう思いでこのあいさつを行ったかはわからない。最初に重光オーナー一家に対してご丁寧に名前をだして感謝の言葉を連ねたのも、ある意味彼らしい。
日本語でしっかり挨拶を行ったもの、彼らしい。
もうこの当時は選手たちからの求心力を失い、結果も残せていなかったけど今でもボビーには本当に感謝をしている。彼のお陰で自分はマリーンズのファンになった。彼の作り上げたマリンスタジアムで、野球場ってのは本当に楽しいところだと知った。

セレモニーが終わる。
ホーム最終戦のあとは、全選手応援歌メドレーとヒットテーマなどを歌って〆るのが慣習だったけどこの日はなし。さすがに、そういう空気ではなかった。
こうして、波乱の2009年シーズンが終わった。
オフシーズンは、選手やチームの去就なんかより応援がどうなってしまうのかが誰もが気になっていた。結論、翌年のオープン戦の初日までわからずのまま。
こういうのって少なからず噂は流れ出るものだと思っていたけど、ネット上にもどこにもその答えはなかったと記憶している。去年の中日のように、自発的に応援するのかな?そんな流れが多かった気がする。
ただ一つ言えるのは、私設応援団とMVPがもうあのライトスタンドで牛耳ることはないということ。あれだけのことをしでかせば、当然だ。
2010年どうなるのか。
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