コンドルとカモメのVoyage

鴎の旅が始まった理由⑤~ロッテファン10周年記念企画?~

time 2015/02/01

鴎の旅が始まった理由⑤~ロッテファン10周年記念企画?~
今やコンビニに行くのと同じ感覚でマリンに通ってる自分だけど、実は今シーズンでまだロッテファンになって10年。これを長いというか短いというかはいざ知らず。
2005年の歓喜で始まった自分のロッテとの人生を、ちょっと振り返ってみようと思います。
第五回です。
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2007年、2008年はあまり深いことを考えず、ある意味もっとも純粋にマリーンズのファンとして立ち回っていたと思う。ちょうど大学の3,4年生で時間も増えたからマリンに通う日にちも増えたし、そんな自分に触発されて母もファンクラブに入った。
試合日の更新を欠かさなかったサブローと、その妻である中嶋ミチヨさんのブログを毎日読んで、話のネタにするのが日常だったり。
この2年は優勝争いにも絡まず、成瀬が急成長したことくらいしか球界全体の話題となるようなことはなかったけど、一癖あるマリーンズの選手のプレー、年々刺激的でかっこよくなるライトスタンドの応援に一喜一憂するのが楽しくてしょうがなかった。
迎えた2009年シーズン。この年は、シーズン開始前にその年いっぱいでのボビー・バレンタイン監督の解任が決まるという異例のスタートでした。
今でも、彼らがどういう思考をしていたのか、どういうメンバーだったのか、いったい何者なのか、わからないことがいっぱいです。本格的にのめり込む前だったから。
彼らとは、マリーンズのライトスタンドの応援団を仕切っていた、Marines Victory Production (通称 MVP)のこと。
サッカー風の応援を取り入れ、バンデーラという帯を持ち込んだのも彼ら。
サングラスをかけている輩も多く、その風貌は本当に危ない存在。
一般客に声出しとジャンプを強制するような感じもあって近付き難い雰囲気はあったものの、応援の雰囲気を作りだすことに関しては彼らのカリスマ性はホンモノだったと思う。賛否両論あれ、マリンのあの独特の空気は彼らあってのものだった。こと応援することに限れば、素晴らしいやつらだったと思う。
そんな危険な場所だと感じるかもしれないけど、そこはある種の峠を越え、恐ろしいほどの統制が取れた場所であったと今になって思う。当時は、まるで宴会場のように杯を交わしながら踊ったりするアホはおらず、みんなが試合に集中していたもの。
さてその年、ボビーの解任に真っ向から食いついたのは彼らだった。
シーズン開始当初は、ボビー解任に反対する署名運動くらいだったと記憶している。その後、球団フロントによる”暴挙”と感じてしまう改革が行われるにつれ、MVPの活動もヒートアップ。試合開始前、イニング間、終了後のフロント球団の横断幕の掲出は日常茶飯事となった。
その中には、”死”を示す言葉を球団幹部の個人名を連ねて記載した見るに堪えないものであり、安全なスタジアムとはほど遠いものであった。
そして、遂に事件は起こる。2009年9月26日 バファローズ戦のヒーローインタビューでのこと。

西岡にあっぱれ。チャラついてるイメージがある彼が、男気を見せた瞬間でした。
選手がファンに対して、涙ながらに訴えかける。こんなシーンを見たのは今にもあとにも初めてです。
このとき自分は、ライトスタンドにいました。ちょうど、応援団のほぼ下のブロックの前のほうの列だったかな。
西岡がお立ち台を降り、すっとこちらを見た瞬間。空気が変わったあの瞬間。ライトスタンドとホームベース付近、この距離の間に流れた言葉に表せぬ風の音。絶対忘れることはありません。
西岡のこの訴えかけのあと、ライトスタンドは様々な感情、声が飛び交っていました。
「てめぇー、お門違いのこと言ってんじゃねーよ!」
そう声に出すのは、MVPの主要メンバー。
「横断幕下げろよ!」
周囲のファンは声を上げる。それに対してMVPは、親指を立てて突き返す。
西岡の言葉に、涙する人もいる。
何が起きたかわからずキョトンとしている子供もいる。
雰囲気を察し、早々と帰宅の歩を進めるものもいる。
紙コップが飛び、水のようなものもかかってくる。
警備員が集まってくる。。。
2005年以降、楽しい場所と思っていたマリンスタジアムが一気に崩壊した瞬間でした。
続く。
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