2019/01/29
昨年のオフシーズンに補強ポイントを考える中で、そもそもタイプ的にチームに存在していなかったのが左利きの左サイドバック。そこは絶対的な補強ポイントと江尻さんも捉えているであろう中でやってきたのが袴田でした。センターバックでもプレー可能というのも評価されたんじゃないかと思います。
ただ、ふたを開けてみれば6試合のみの出場。GWあたりで3試合連続でスタメン出場を続け、左足のフィードやクロスからチャンスを作り出したときはあったものの、肝心の守備では簡単に目の前の相手にぶちぬかれるシーンも何度か。痛恨だったのはホームガンバ戦。途中出場で左サイドバックに入ったものの、対面で途中交代で入ってきた山下諒也に好き放題やられてしまい稲見と再び後退。
天皇杯の長野戦では2ゴールを挙げたり、アウェイ広島戦では一矢報いるアシストを記録したものの、翌節の名古屋戦でのベンチ入り(出場なし)を最後に試合に絡むことはありませんでした。
この若い選手が多かった今年のヴェルディにおいて、27歳の袴田はチームの中では上のほうの存在。伸びしろはあるにしろある程度の即戦力と考えられる年齢での加入という中でこの結果は、残念ながら期待に応えきれなかったと言えます。現状で契約更新の発表なしなのは、やはり移籍なのか。2025年のスカッドにおいても左利きはほぼ不在で、彼のようなタイプは非常に希少性は高いのですが…やはり後ろの選手である以上、1対1の守備の課題がクリアされないと、なかなか厳しいかもしれません。