2019/01/29
パリオリンピックを目指すU-23日本代表の主力としてやってきた楓喜。開幕戦、新潟戦では直接FKを叩き込み、柏戦でも右サイドでの突破からゴールと、昨年ともに戦った中原輝以上の活躍で強烈なインパクトを残し、順風満帆なヴェルディライフを進んでいました。
5月のアジア最終予選から帰国後に体調不良に陥り何節か欠場。危ういと思われていたパリオリンピックのメンバーにはバックアップとして選出され、実質的に23人枠となったことでほぼ全試合でプレーするなど、ヴェルディの名を背負って大舞台でその力を見せてくれました。
帰国後もスタメン出場は続け、アウェイ札幌戦、ホーム鳥栖戦で連続ゴールを記録したものの、どこかパっとしない。ボールを持ったときはインパクトあるプレーを見せる、献身的に守備もする。城福サッカーをしっかりと体現しようとしている。やるべきことはやっているけれど、どこか好不調の波があり、ヴェルディでの最後のピッチ上での姿となったホーム湘南戦ではハーフタイムで交代。その後は、ベンチ入りすることもなくシーズンを終えることになってしまいました。ヴェルディでは出場全試合で途中交代でした。
インパクトあるプレーを見せる一方で、ピッチから消えるような時間帯もあり、常に存在感を発揮するほどには至らず。このあたりは、まだ若いしこれからの課題と言えるかもしれません。ホーム最終節後に挨拶に来た姿を見る限りはおそらくヴェルディへのレンタルは終了ということでしょう。ラスト5節でメンバー外となったのは、選手としての実力のみならず、その辺の理由もあったのかもしれません。
あとこれは邪推ですが、最終節でメンバー外なのにわざわざチームに帯同し、ヴェルディの選手たちが記念写真を撮る中でサンガサポーターへ挨拶に行っていたのは、あっちからも離れるのでは?と。レンタルから復帰するなら数週間後にまた会えるわけで、わざわざ京都まで行かないでしょ、って思ったり。
たとえ来年は敵としてプレーすることになろうとも、開幕戦のマリノス戦で見せた極上のFKは、今後一生ヴェルディの歴史に残るはず。1年間、ありがとう。