2019/01/29
山越のジェフへのレンタル移籍が発表されました。
シーズン序盤は宮原の不在もあり、2節のレッズ戦では右サイドバックでスタメン起用されるなど、昨年からの貢献度を考えれば、今年はセンターバックの柱となってもおかしくない存在でした。軸となる谷口は負傷しやすい、林は時に安定感に欠ける、千田は足元の技術に課題があり、平はベテランの域に入ってきた、山田裕翔は粗削りなルーキー。そういう中で、昨年は大きな負傷もなくシーズンを戦い抜き、攻守でも安定した力を発揮、しかも相手が強ければ強いほど能力を発揮するタイプ。今期は久々のJ1、かつ年齢的にも脂がのる山越への期待は個人的にはかなり大きかったです。
ただ、今期は試合から離れたこともありどこかエンジンがかかり切らず。致命的だったのは、FC東京とのダービー。谷口の負傷により後半すぐから出場するも、ビルドアップ時の中途半端なパスを奪われて、同点にされるきっかけをつくってしまった。
翌週半ばのルヴァン鹿児島戦では右SBからセンターバックでフル出場、ゼロに抑える結果を残したものの、その週末のアウェイ川崎戦で起用された千田がJ1のFWを相手にもひるまない活躍を見せるとスタメンに定着。以後、山田や平がベンチ入りする中でリーグ戦のみならず、ある程度本気で勝利を目指す中でルヴァンや天皇杯でも守備陣は主力が起用されたため、山越に声が掛かることはありませんでした。最後のTMでも、バックパスがそのままオウンゴールとなったりしたりという不運があったり(見てないので状況わかりませんが)、ちょっと風向きが厳しい状況になってしまっていました。
攻守ともに大きな穴はなく、大宮から移籍するときに「たまに大きなポカをする」と言われていたけどそういうのもあまりなく。足元の技術はあり、ここ2年はサイドバックで起用されることも多く、攻撃性能の高さも見せた。ヘディングの強さを生かしたセットプレーはもちろん、たまに予想外の縦突破とか見せますよ。縦パスも刺せる。
昨季の最終節の大宮戦では左サイドバックに急遽抜擢されるなど、城福さんからの信頼は厚かったと思いますし、去年はセンターバック陣が相次いで負傷する中でも一人奮闘し、ヴェルディのゴールを守り抜いた。J1昇格は、間違いなく山越の活躍があってこそ。
少なくともJ2では十分にやれることは証明済み。ジェフは鈴木大輔の長期離脱が発表されたこともあり、その穴埋めを期待されるでしょう。ヴェルディを16年ぶりのJ1昇格に導いたんだから、次はジェフを16年ぶりのJ1昇格に導いてください。幸運を祈ります!今までありがとう。