2019/01/29
爆発的なスピードかと、パワーある左足から繰り出される鋭いクロス。ボール保持時における対面との1対1はそうそう負けることなく、まさに縦の矢。そんな大きな武器を持つオムも、結局ヴェルディにおいては思うように発揮できずに、愛媛FCへと完全移籍となってしまいました。
まず長所がJ2では十分すぎるほどやれるのは間違いありません。実際に緊急体制とはいえ急遽左ウイングでスタメンとなった26節のアウェイ大宮戦ではその左足からアシストを記録しました。ただ、良くも悪くも、それだけなんですよね。
守備に関してはまだまだ穴が多く、サイドバックを任せるには心もとない。攻撃に関しては、中へのカットインや右サイドでプレー可能といった器用さもない。そうなると、左ウイング、あるいは左サイドハーフしかプレーできない。ある程度のマルチさも求められる城福体制においては、直接的に言うと「使い勝手が悪い」。そういう状況に加え、どうも体力面なのか、あるいはプレー以外の問題を何か抱えているような感じがあり、それが出場機会減につながっていた気がします。
まだまだ若い選手。攻撃の武器はJ3では間違いなく通用するだろうから、それ以外の部分をいかに伸ばせるか。成長した姿でまた戦えることを期待しています。