2019/01/29
最終節からもう1カ月が経ちましたね。正直、もう2022シーズンのことは忘れかけて、次のシーズンへ気持ちは行ってるんですけど。ただまぁ、いちお振り返りは振り返りとしてやっときましょうか。ワールドカップもはじまったことですし。
ただ今シーズンに関しては、正直、みんなある程度同じ感想になるんじゃないかなーって気はしてるので、ただの記録というか、作業というか。そんな気持ちで。
毎年恒例、全選手振り返りも、年内にはやりますので(笑)
ちなみに、あんまり細かく記録を見て振り返ったりはしないです。記憶のみで、必要なとこを確認する程度。
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8戦無敗スタート
詳しくはSBGを見てっていうことになるんですけど、とにかく今年は、コロナに惑わされたシーズン。他のチームも同じことは起きてるからうちが特別ってことでもないんですけど、2021年は逆にあんまりクラスター的なことが起きなかったぶん、やっぱり大変は大変だったなぁと。
開幕・アウェイ長崎戦もその影響は直撃し、チームの柱となると期待されたボニが不在。左SBでスタメンと期待された加藤連も不在で、深澤が急遽左を務める事態に。ベンチメンバーも、瑞希はいたものの、阿野、陸斗、河村とかなり手薄。
それでも1-1でドロースタートを切ると、以後8戦無敗。アウェイ山形戦、琉球戦と2点リードを奪われてもそこから同点、逆転できる力を見せ、「今年はいけるんじゃないか」と思える戦いをしていたのは間違いありません。
何度か同じようなことをツイートしたけど、このシーズン序盤は特に、終盤で見せたような走力をベースにした戦いができていたからこその無敗街道だったと思います。もちろん、穴はたくさんあったし、守備のほころびも多々あったと思います。
結局その後の負のスパイラルで堀監督は解任となってしまいましたが、上々のスタートを切れたのは事実で、大きな夢を見せてくれました。
暗黒時代~見失ったベース
8戦無敗はどこへやら、9節のホーム熊本戦でスコアこそ2-3だったものの完敗と言える試合で無敗がストップすると、その後GWの仙台戦で勝利したものの、13試合で1勝のみ。前半で3点を奪われた新潟戦、逆に後半頭まで3-0リードするも追い付かれた秋田戦など、内容的にかなりひどい試合が多く、馬場、谷口ら若いメンバーが組んだ守備陣が崩壊。
新井瑞希をキーマンとしたほぼ全試合でゴールを重ねてきた得点力は健在ながらも、積極性が裏目に出て簡単にDFラインの裏へ運ばれて失点するケースも多く、何度同じ光景を見たことでしょうか。
結果的に21節の岩手戦のドロー後、ちょうどシーズン半分のところで堀監督が解任。温和で派手さはなく、堅実なタイプかと思いきや、昨シーズンは佐藤優平をCBの位置でスクランブル起用するなど狂気的なことも割とするタイプで。攻撃面ではシーズン前半で無得点が2試合のみと力を発揮したものの、守備面を一向に改善することができないのがあだとなりましたね。
コロナの影響でのメンバーのやりくりの難しさ、チームのキーマンとして成長した理仁を代表招集で欠いたりというのもありましたが、それはある程度シーズン前から想定できた範囲であって。妥当な解任だったと思います。
一度は流れを取り戻すも…
6/13に城福監督が就任。シーズン途中とはいえ、まだ半分残っている中であり、十分に巻き返せる時期。就任初戦の山口戦で8試合ぶり勝利、6/22の天皇杯のフロンターレ戦勝利。その後は、千葉にアウェイで負けるも琉球、栃木に勝利で、嫌な流れは払しょく……したかに思ったのですが。
シーズンの中でおそらくもっとも盛大にコロナの影響を受けたのが、7/10のアウェイ大宮戦。SBGでも何度か出てきていたように、試合当日にランドから選手を呼び寄せないと試合ができない状況で、確か10人近くが離脱。前線の人材不足は特に顕著で、瑞希をベンチに残したことでなんとか保てたものの、後半から宮本が右WGや、蓮が中盤IHなどの超絶スクランブル。それでもオムのクロスに河村のヘッドで先制。ただ後半にミス絡みで逆転されたものの、後半ATに蓮のヘッドでなんとか同点に。
7月はチーム編成が激変。まず序盤に理仁が負傷。そのまま復帰することなくガンバへ移籍。大宮戦の1週間後、染野がレンタル加入。待望のCFの加入も、月末には瑞希がポルトガルへ移籍。このインパクトが大きすぎた。
そこから、8/6の長崎戦に勝利したものの再び暗闇へ突入。合間に天皇杯で勝利していたので感覚としては薄かったけど、結局リーグ戦は9/21の水戸戦まで8戦勝ちなし。8月は瑞希退団後の攻撃のキーとして期待していたバイロンも負傷?コロナ?帰化手続き?でしばらく不在の影響も大きかった。
後は、染野加入後に進めてきた4-4-2への移行もなかなかうまく進まず。9月の7連戦もありじっくり取り組む時間もない中で時間が過ぎていくことに。4-4-2への移行は、あまりポジティブなものとは自分は捉えていませんでした。新しい戦い方を増やすのは良いとは思うものの、瑞希やバイロンの不在によりサイドで優位をとれるウインガーがいないから3トップができない、だから2トップにするしかない…そう思っていました。
6連勝フィニッシュ
アウェイ水戸戦で久々に2-1で勝利。大怪我から復帰した阪野の加入でCFに厚みが出てきたこと、馬場・森田のダブルボランチが機能してきたことなど、チームとしてやるべきことがやっと整理されてきたことで、6連勝でシーズンをフィニッシュ。CFに右サイドに走り回った河村の献身的なプレーも印象的でした。
ラスト5戦は無失点と守備も安定し、この勢いならそのままプレーオフ出たら勝ち抜ける…と思えるような素晴らしい戦いを披露してくれました。あのときのヴェルディはJ2で一番強い、そう自信を持って言えます。
まとめ
書いてて思ったけど、全然気持ちが入らないっすね。
というか、ラスト6戦の戦いしか覚えてないんすわ、正直。たぶん誰かと喋れば「あのときあんなことあったねー…」って思い出せる気がするんですけど。
たぶん今シーズンのベストゲームは?と問われたら、41節の新潟戦でしょうね。優勝がかかった首位相手にウノゼロ勝利。シーズン最多の1万2千人が集まったゲームで、本当にすばらしいゲームを見せてくれた。
ベストゴールは……技術点では、アウェイ山形戦の瑞希かな。
シチュエーション面では、天皇杯ジュビロ戦の奈良輪でしょう。
で。
結果は9位。プレーオフ圏内と勝ち点3差。
これをどう捉えるかは人それぞれでしょう。
最終戦の挨拶で、3差でPO圏内を逃し、悔しかったと。これは間違いないと思います。
一方で、あらためてヴェルディの目標とはどこだったのか。
いろいろな状況がありシーズン前は「PO圏内」だったかもしれない。でもシーズン序盤の戦いっぷりを見たら、自動昇格も十分にいける位置にいたはず。俺らの目標は本来、自動昇格のはず。プレーオフに入れればいい、そんなもんじゃないはず。
だから。
これはラウテで社長も言っていたことと重なりますが、POに3差で惜しかった、これでは何も達成していないしまったく足りていない。悔しかったっていう言葉すら、本当は使えたもんじゃないと今になって思います。
3年計画だとしても、来年に昇格するというのであれば、今シーズンはPOに入らなければいけないシーズンだったはず。
あのスルーパスに、あのクロスになぜ反応できなかったのか、なぜあの守備ができなかったのか……
それが一つ、二つできていれば、PO圏内に入れたでしょう。
でも本来はそれがあと5つ、6つとできていない。そういう数字が積み重なることでやっとその上が見えてくるもので、それくらいやらなきゃいけないんですよね。
シーズン中も何度か言いましたが。
シーズン序盤にできていたこと、特に「走る」ことが暗黒の時期にはまったくできなくなっていました。もちろんシーズン序盤とのコンディションの違い、コロナによる影響などあったろうけど、できていたことができなくなったのは本当に厳しい。じゃあそれに代わって新しく何かができれば良いんだけど、それはなかった。もっとも2度目の暗黒のときは新しいことをやるためにやり方を変えずに辛抱していた、というのもあったろうけど。
14年目のJ2は、過去一に時期ごとの波が激しいシーズンでした。まさに、ジェットコースターのよう。でもこれが悪いは思いません。過去のJ2を見ても、シーズン通してずっと調子が良いチームはほぼない。かならずどこか、底の時期がある。
そのときに、いかにその期間を短くするか。
チームとしてもMAX値は昇格に値する力があると多少は示せたシーズンだったとは思うので、多少の選手の入れ替わりはあるだろうけど、しっかりオフシーズンに積み上げて来季良いスタートを切りたいですね。
1年間、お疲れ様でした。