2019/01/29
3月に東日本大震災が起こったこの年。
第1節を開催後、1カ月半の時を経て4月23日にリーグ戦再開……。
まずこの年の一番のトピックは…ユニフォームでしょう(笑)。
長年にわたり共に戦ったKappaに別れを告げ、結果的にこの1年のみとなったennerreがユニフォームメーカーに。緑と白のボーダーのユニフォーム。しかもパンツもソックスも白ということで、過去稀にみる緑の面積の少なさが際立っていましたねぇ。しかも新体制発表でのユニフォームお披露目時はまだ仮のデザイン状態で、「ダサっ!」って思ったのをよく覚えています。加えて、言っちゃ悪いけど、胸パートナーが飯田産業様ということで漢字のロゴ。
そんなことを経て開始したリーグ戦。チームとしては前年に5位となったところに、平繁龍一、森勇介、マラニョンといった即戦力が加入。ただ、最終的にこの年も5位でフィニッシュするものの、ベテラン勢を中心に怪我が相次ぎ、シーズンを通してベストメンバーが揃った試合がほとんどありませんでした。また上位に善戦しつつも、その翌戦に下位にするっと負けたりするなど安定しない時期もあり、ここぞの時に勝ち切る力に欠けたシーズンとなりました。
その中でも、阿部拓馬が覚醒して16ゴールをゲット。シーズン途中には中谷勇介や巻誠一郎、そしてアポジといった的確な補強も行うなど、本気で昇格を狙えるチームだったように思います。何より、このシーズンの69ゴールという数字は、リーグNo.1。夏の国立では横浜FCを相手に7得点快勝のゲームもあり。ルーキーの小林祐希もチームの核になり、10番を背負う菊岡も抜群のテクニックで、「なんでこいつが10番なんだ?」という声を吹き飛ばす活躍。
ただ、守備の安定感を欠いたこと、またFC東京というずば抜けた力を持つチームがいたことも、昇格を逃す要因に。そういえばゴールデンウィークのFC東京戦ではGK土肥が試合終盤に負傷し、交代枠を使い切っていたために平本がGKをやったのもありましたな。
川勝体制2年目も、悪くない戦いっぷりながらも結局5位。まだJ2の中では俺たちは強い、そして「あと一歩だぞ」とまだ期待を持ちながらシーズンを終えられた一方、ここで上にいけなかったことで、下り坂の一歩目を踏み出してしまったシーズンであったと言えるでしょう。