【2021振り返り】No.30 杉本竜士

根本的なことを言うと、俺らはみんな竜士が大好きなんですよ。自分もそう。ユースの時にみた超絶ガツガツな姿勢、ちょっとヤンチャ感あってヴェルディらしい雰囲気。とにかくドリブル。そして強烈なシュート…。

そんな選手が数年の時を経て帰ってきたわけだから、基本的には嬉しかったんです。あの竜士が、成長した姿で帰ってきてくれることが。

…という超絶高い期待値と比較して、加入後のプレーはどうだったか。悪くはないんですよ。あいからわずドリブルのキレはさすがだし、ヤンチャな雰囲気も残したまま、年齢を重ねた落ち着きもある。加入後、全試合に出場するだけの力のある選手なのは間違いない。

でも。何か物足りない。こんなもんだっけ、竜士は？と。
もっとやれるんじゃないか。もっとやってくれるはず。

なんでしょうね。そんな感じをずっと持っていました。
夏の移籍加入には珍しく完全移籍なので、よほど他から良いオファーがない限り来季は間違いなく所属するでしょう。でも、厳しいことを言うと、あれくらいならもっと若い選手の可能性にかけてみたい、そう思わざるをえなかったです。特に同じ左サイドを主戦とするドリブラーとしては瑞希の成長はすばらしかったし、レンタル中の優安もいて、純輝や山下も健在。利き足が違えど阿野や陸斗もいるわけで。

チームの核となるような活躍を来季は期待しています。