【2021振り返り】No.13 新井瑞希

夏前までは、「これは今年で契約満了だな」って思ってたところ、堀体制初戦のアウェイ大宮戦で今季初出場し、そこから全試合出場。39節からは最後までスタメン出場して最終節は見事なゴールをたたき込むなど、絵にかいたような右肩上がりでシーズンを終えることになりました。

もともと去年も短い時間であればドリブルで光を見せることはあったものの、いかんせん守備の際、特に切り替えの部分で甘さがあり、スタメンを獲得するには至らない。ドリブルからのシュート技術自体は向上してるけど、結局守備面でその状態であるうちはスタメンはつかめない…だったのですが試合を経るごとに改善。

ドリブルに関しても、左サイドからのカットイン一辺倒だったのが、縦にも行けるし、右サイドから縦も中もいけるようになった。その極みが最終節のゴールで、中央やや右から右外へかわしつつ対角にミドルなんて、瑞希本人のプレーはもちろん、ここ数年のヴェルディでも見た記憶がない。アウェイ金沢戦では相手の拙さもあったものの、その名の通りの「無双」で4-0快勝に貢献。一気にヴェルディの大きな武器にまで上り詰めました。

永井さんはなんで使わなかったんでしょうね（笑）、自分で獲ってきたような選手なのに。今オフに他から取られないように隠してたんでしょうか。サイドを主戦にするワンタッチゴーラーの純輝、スピードアタッカ―の山下、そしてドリブルとミドルシュートを持つ瑞希。三者三様の充実したサイドアタッカ―陣で来季はスタートから戦いたい。