【2021振り返り】No.16 福村貴幸

これまでプロ10シーズンでほとんどの年でレギュラーとして試合に出ているのにチームを移らざるをえないできているのは、どのチームでもどこか物足りなさをどこでも感じさせてしまっているのかな、と思ったり。

今シーズンも31試合でスタメンに出ていながら、戦力外に。永井さんのやりたかった偽サイドバックを体現したのは左サイドバックながら中盤でもプレーできる福村がいたからで、さらに夏場には怪我人続出のチーム事情で右サイドを任されたりと、いろいろ振り回された1年でもあったけどよく戦ってくれました。

ただまぁオムが台頭してきた頃にはポジションを譲ったわけで、彼が負傷せずに戦えていたらもっと出場機会は少なかったはず。2シーズン戦い、左足のキック精度は抜群で去年は多くのアシストを記録し、特にセットプレーはかなり脅威になっていたけど、やはり守備ではタフさが足りずに簡単に突破されるシーンも目立ったのも事実。スピードがあるわけではないから、単独でも突破は難しい。でも献身性は高い選手で、終盤に前の瑞希がボールを持った後ろを何度も何度もオーバーラップをしても使ってもらえずってこともありましたね。

やっぱり1列前の選手だと思うんですけどね。ボランチ、あるいは4バック時の左サイドハーフ。
サイドバックにも司令塔的な役割を求める永井政権から、ある程度のアスリート能力を重視する方針へと江尻さんが梶を切ったことで戦力外になってしまいましたが、必ず福村が輝けるチームはどこかにあるはず。来年、敵として会いましょう。活躍されると困るけど、江尻さんをぎゃふんと言わせるプレーを見せてほしい気もします。