2019/01/29
ナイジェリア人とのハーフであるンドカ・ボニフェイス、通称ボニ。育ちはずっと埼玉で、浦和東高校、日体大を経て2018年に水戸に加入。日体大では、退団となった長谷川洸の同期ですね。
水戸では年々出場試合数を伸ばし、3年目となる2020シーズンは37試合に出場(スタメン36試合)。コロナ禍での過密日程を考えれば、完全な守備の要、レギュラーと考えて良いでしょう。2年目の2019年はプレーの粗さが目立って2度のレッドカードもありましたが、昨年はゼロ。水戸自体はリーグワースト3の失点数ではあったものの、そもそもチームとしてはかなり攻撃的にモデルチェンジしたシーズンでもあり、個のミスとかもあったらしいですが、その数字に関してはさほど気にすることもないかと。
ボニの魅力は、恵まれた体を生かしたパワフルなプレー。身長は183cmながら90kg近い体重を誇り、かといってスピードに欠けるわけでもないのは、さすがアフリカの血が混じった選手(っていう言い方はあんまり良くはないか)。2020年は4ゴールを記録するなど、セットプレーでの得点源としても期待されます。
チームの状況はいろいろとあれですが、最終節翌日にはもう海江田さんが「水戸からDFの加入がある」と明言していたこともあり、早い段階から獲得を検討していた選手だろうなというのがうかがえる。秋葉監督のものでビルドアップ能力も少しずつ磨いてきたとはいえ、ザ・パワーファイターな選手ってのは永井さんの好みという感じもあまりせず、逆に言えば「そういう選手も必要だ」という強化部の意図も感じる。その辺はなんというか、監督の意向に合わせすぎてきたここ数年の強化体制とはちょっと違いを感じるところでもある。
ただまぁ、祥平、平、若狭に馬場、佐古、深澤と他ポジションに比べれば明らかに充実度が高いポジションでの加入ということで、祥平あたりは退団の可能性が高いのかな、と。馬場、佐古がU-20ワールドカップで抜ける可能性も考慮しての補強だったのかもしれませんが。
今年のオフは他チームのレギュラーを引っ張ってくるなんて無理だと思ってたので、そういう意味では非常に楽しみです。