【2020振り返り】No.20井上潮音

うーん。もう一歩。38試合出場、うちスタメン24試合。4ゴール5アシスト。記録としてはキャリアハイの成績だし、よくやってくれたなという印象です。特に今シーズンは左ワイドでのプレーが中心となり、サイドでの崩しを担うように。そのポジションにいる以上は本当はもっと積極的にシュートを打って決定力を高めてほしいところではあったのですが、まぁボランチやインサイドハーフが本職だっただけに、まだまだこれからというところです。甘いかな。

ここ数年と、目つきからして違ったなと見ていて思いました。そのキャラクターのぶんクールな印象があったけど、今シーズンは単純に運動量や当たり負けしない強さも身に付き、やっとプレーに対する責任感が目に見えるようになってきたというか。意識が変わったんだなぁ、と。アウェイ山口戦で終盤に2枚目のイエローで退場し、涙を流すシーンがやはり印象的ですが、潮音のそういう変化が目に見えたのがすごく嬉しかった記憶があります。孤軍奮闘の活躍を見せていた2017年の幸輝の姿が少し重なりました。

ただ、シーズン半ばから終盤にかけてはちょっと失速してしまったのが残念。もちろん本人の意識に変化があったわけではないと思いますが、チームの状況と本人のバロメーターが比例してしまったというか。シーズン序盤に連戦でも出場し続けてきた疲労が終盤にきてしまったというか。

やっと、やっと、他からオファーがあってもおかしくないプレーを見せてくれたけど、結局、まだチームには何も残してないですからね。来季は1シーズン通してその気持ちのこもったプレーでチームをJ1昇格に導こう。他を考えるのはそれから。