【2020振り返り】No.13大久保嘉人

正直、期待外れもいいとこや…。
それだけみんな、期待してたんよ。いろんなメディアに出てたくさんアピールしてくれたこと、宇宙までいってくれたこと、それは非常にクラブとしてありがたいこと。でもやっぱり一番期待してたのってピッチ上でのことであって、それがほぼ達成できなかったのだから厳しい言い方にならざるをえません。

出場19試合でノーゴール。アシストも、ドフリーの状態でパスで優平に譲った愛媛戦での1のみ。永井サッカーにおいてフリーマンの選手が得点を量産するわけではない構造なのはわかっていたけど、だからこそ、少ないチャンスを確実に決めてくれる決定力の高さを見せてほしかったのよ。良くも悪くも、昔のやんちゃさがなくなり、丸くなりすぎてしまったんじゃないの。

ほんとにね、19節のホーム群馬戦でのPK失敗がここまで尾を引くとは。本人にプレッシャーなんてなかったと思いますが、やっぱりああいう形でも1つ決めることができていれば、また流れも違ったのではないかと思いますし。それか、愛媛戦でもあのリードだったんだから自分で決めれば良かったじゃない。

あとは、思いのほか負傷離脱期間が長かったこともありますね。比較的ケガには強いタイプだと思っていたのですが、リーグ再開後もずっとメンバー入りできず、11月、12月も出場なしで急に最終節に帰ってくる。うーん。
報道ではすでに退団決定と出ているけど、年俸がチームの中では高いのは確実だし、何よりこれだけ結果が出なかったとなるとそうなるのは当然。もちろんサポーターが見える範囲外でも熟練プレーヤーとして若手に良い影響を与えていたとは思いますけど、ポジションがポジションだけに、やっぱりゴールという結果を残さないと説得力には欠けてしまう。

退団するとして、どこに行くかねぇ。
結局、雑誌もウェブニュースも、具体的に獲得に動いているという情報はなし（タイトルで「獲得に動く」ってあっても記事を読むと「リストアップしている」のみで獲得の根拠はなし）。それなら、ある程度の減俸を受け入れてヴェルディでもう1年くらいやってくれないかな。