コンドルとカモメのVoyage

~第5位は賛否両論ありの悪童サイドバック~個人的『ヴェルディ歴代ベスト選手』

time 2020/04/18

~第5位は賛否両論ありの悪童サイドバック~個人的『ヴェルディ歴代ベスト選手』

ちょっと乗り遅れちゃいましたが、先週から今週にかけて公式で発表されていた『ヴェルディ歴代ベスト選手』企画。ちょっとタイミングを逃して自分は投票をし忘れてしまったので、個人的なものをここに書いていこーかなーと思います。
これって“ベスト”とは言うもののまぁ基準が難しいところですけどね。フッキなんかは純粋にプレー面で優れているっていう意味での2位だったろうけど、一樹や義成なんかは、プレー以外の面での貢献も大きい気がするし。まぁそのへんすべてくひっくるめて、っていう感じでやってきます。

ちなみに公式の順位は下記の通り。

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1位(51票):三浦知良
2位(41票):フッキ
3位(36票):平本一樹
4位(31票):ラモス瑠偉
5位(14票):エジムンド
6位(13票):北沢豪
7位(7票):高木義成
8位(6票):ビスマルク、ペレイラ、桜井直人、井上潮音
12位(5票):石塚啓次、山田卓也、林健太郎、上福元直人
16位(4票):土屋征夫、ワシントン、安西幸輝
19位(3票):森勇介、ドウグラス・ヴィエイラ、小池純輝、河野広貴、菊池新吉、永井秀樹、井林章

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さて個人的な第5位は………森勇介!

1999年にヴェルディに入団、その後ベガルタ、サンガを経て調子の上がっていたフロンターレで5シーズンにわたり活躍。は2011年からヴェルディに復帰して3シーズンプレー。一気に若返りを図った2014年にレギュラーから外れたこともあり、夏に岐阜へ移籍。その後に相模原、沖縄SVを2018年に退団後は再びヴェルディの下部組織のコーチとして復帰し、青山学院大学へ派遣。今季はジュニアユースのコーチに就いています。

いやーねぇ。ほんとプレーは一級品ですよ。
ヴェルディに帰ってきたときは前年までフロンターレのレギュラーとして活躍していたわけですから、本当にボールを持ったときのクオリティで言えば、J2なんかに来てはいけない選手。全盛期からややスピードは落ちていたし相変わらず守備は苦手ではあったものの、ドリブル、クロス、シュートはすべてハイレベル。

特にドリブルに関しては、「タイミングで抜く」という技術がこれまでに自分が見たどの選手よりも優れていると感じていて、安西幸輝があのレベルまでいけたのも、ユース時代やプロ1年目に勇介の背中を見ていたからこそ。当然ドリブルだけでなくクロスの質も高く、相手を抜き切らずにピンポイントで上げたクロスで多くの得点をアシスト。2013年の右に勇介、左に小池純輝という両翼はリーグ屈指で、FWに高原や中盤に西もいたあの年のチームは本当に魅力的なチームでした(監督が……)。

あとは、右センターバックに入ることが多かったルーキーイヤーの井林に厳しくパスを要求し続けたのも勇介。最終的に井林が退団する時点でも“足元がうまい”とまではいかなかったけど、最低限のレベルに達っすることができたのはやはり勇介と組んでいたからなのなかと思います。

ただ多くの人がご存知の通り素行に問題があり、特にフロンターレ時代はラフプレーや暴言での警告、退場が多数。これだけ優秀な選手でありながら、YouTubeで探しても出てくるのは好プレー集よりもラフプレー集ばかりなのは本当に残念極まりない。おそらく、基本的にはダーティーなイメージしかない選手という感じなんじゃないかな。

ただ、復帰後のヴェルディにいた3年半ではそういったプレーは多くなく(口は相変わらず悪く見えないところでまだそういうプレーもあったけど)、だいぶ“更生”した印象でした。羽生社長が「君にフェアプレー賞を獲らせたい」と口説いたのがどこまで本当なのかはわからないですが、少なくともフロンターレにいたときよりは、そういう意識でプレーしていたんじゃないかと。結局2度の退場(警告2枚によるもの)がありましたが、どちらもそういった類のものではなく、普通に守備をしたプレーによるものだったと記憶しています。

2014年は上述の通り、“しゃがむ年”として若返りを誇り、右サイドは幸輝やキム・ジョンピルが、左サイドは舘野俊祐と安在和樹が主に開幕から起用されたこともあり、勇介や高原といったベテラン勢はベンチ外へ。結果的にWアンザイは大きく成長したこともありましたが、勇介はたまにの出場にとどまり、夏に岐阜へ移籍。その後に相模原へ移籍したものの、再び“暴行”といえるようなプレーで退場となった試合もあり、「結局、森勇介はそういう選手」と、本来のプレーが評価されない印象になってしまったのは残念です。
昨年から指導者としての歩みを再びヴェルディではじめたわけですが、どんな感じなのかなぁ。プレーは“あんな感じ”だったものの、それ以外の面ではやさしいアニキって感じでもあったし、だいたい39歳ですから、もう昔のようなヤンチャな面が指導の面で現れてくるとは思いませんけどね。楽しみです。

ほんとプレー動画が見つからないけど、個人的に一番印象的だったのが2013年8月4日、アウェイでのアビスパ福岡戦。前半に2点をリードされながら、終盤に勇介のミドルと翔哉の劇的ゴールで大逆転を飾ったこの試合。

同点弾となった勇介のミドル、勇介らしいコンパクトな脚の振りから糸を引くような軌道で対角線へ吸い込まれていったこのゴールは本当に美しいです。こういうゴール、ここ数シーズン見てないなぁ。

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