【2019振り返り】No.17李栄直

適性ポジションは要検討

出場試合数：25試合（先発18試合）
出場時間：1819分
得点：4

今シーズンはセンターバックをシーズン前に近藤しか補強しなかったこと（まぁ近藤にしても井林の穴埋め）が今シーズンうまくいかなかったことの一つの要因ではあるとは思いますが、補強しなかったということよりも、ヨンジをセンターバックの戦力として計算してしまったことが過ちだったのかなと思います。自分も、近藤は井林と同等くらいにやれると思っていたし、平と若狭の能力を考えれば大丈夫、と思っていました。

チームの中で誰よりも熱い気持ちを持ち、サポーターを煽るその姿は他の選手にはないものだし、チームに絶対に必要なものです。とはいえ、センターバック、あるいはシーズン序盤のボランチ、アンカーとしてのプレーはやはり波があるというか。

ただ、現役の北朝鮮代表選手であるヨンジですからその能力に疑いがあるとは思っていません。ただ、昨年は内田とポジションを争う選手としてロティーナ直々に声を掛けて獲得したのに、シーズン後半はFWにコンバートされたというところを素直に引き継いでおけばよかったかなと。後ろでダメというより、前のほうが彼の良さがより活きる、と。

ただこの点に関しては、後ろで起用したギャリーを責めることはできないですけどね。だって、近藤、若狭も負傷で選手がいないんだもの。まぁギャリーがどこまで関わったかはわかりませんが、やはり編成のミスだったなと。

加えて、負傷があったり、代表召集で抜けたり。シーズン通して多くの試合に出場した割には、最後まで宙ぶらりんな感じで、ヨンジの魅力を活かしきれないまま終わってしまいました。

ヨンジが永井さんの求めるようなフリーマンとして必要な技術を持っているとは正直思えませんが、何かを起こしてくれそうな、ゴール前の嗅覚というか。得点感覚というか。要は、持ってる。フリーマンでスタメン出場した駒沢での岡山戦でいきなり得点するくらいですもの。それを活かすために来季も（残るのであれば）最前線での起用になるのかな。自分はそれが良いと思います。