2019/01/29
さすがに一瞬凍ったよね、3失点目したとき。なんか怒りとかそういう感情じゃなく、茫然というか。アップ中だったベンチメンバーもみんな、その瞬間はピッチを茫然と眺めていて。まだ前節は、非常に好調な京都だったからしょうがないと思えるところもあった。ところがこの日は鹿児島ですよ。3試合連続無得点で、スタメン発表後のSNSとか見てると、「今日も点が取れないなー」なんて声もあって。
まぁもう終わったことはしょうがない。いろいろ思いはあるけど、また5日後には試合はやってくるんだから。
➡ 続きを読む
sponsored link
結果
=====鹿児島==東京V====
(前半) 3 - 0
(後半) 0 - 1
=================
合計 3 - 1
●得点者
(8’)韓 勇太(鹿児島)1-0
(40’)牛之濵 拓(鹿児島)2-0
(42’)韓 勇太(鹿児島)3-0
(52’)小池 純輝(東京V)3-1
スタメン
(46’)梶川 諒太(out)→ネマニャ コイッチ(in)
(46’)近藤 直也(out)→李 栄直(in)
(80’)佐藤 優平(out)→若狭 大志(in)
(63’)中原 秀人(out)→ニウド(in)
(70’)酒本 憲幸(out)→枝本 雄一郎(in)
(85’)五領 淳樹(out)→永畑 祐樹(in)
メンバーを代えども課題は修正されず
この試合は、若狭→達弥、皓太→理仁、河野→梶川、レアンドロ→陵平と4選手を前節から変更。ケガの皓太はさておき、前節でプレスの面で問題があったレアンドロ、右サイドの攻撃で停滞感を生んでいた河野と若狭を外すという、非常にわかりやすい変更だったのかなと思います。当然、ルーキーを2人も同時にスタメンに抜擢するわけだからリスクは大きいけど、前節ボロボロだったというタイミングだったからこそ、思いっきりプレーしてほしかったし、この2人に関してはまぁ悪くなかったと思いますよ。結果、フル出場ですし。
この日も変わらずというか、縦パスをバシバシ通される苦しい展開。前線を陵平と梶川という比較的動ける人にしてもプレスがかからず、プレスをかけにいったところで後ろが連動していないから単にスペースを空けるだけ。なかなか苦しいですなぁ。
1失点目はボランチから縦パスをフリックで裏へ抜けられ、シュートを上福元が弾いたところをプッシュ。ベンチはオフサイドをアピールしていましたが、これはDAZNの映像見る限りだとオフサイドではなさそう。確かにゴールを決めた韓は牛之濱が打った瞬間はヴェルディのDFライン最後尾の近藤より前にいますが、このシチュエーションではオフサイドラインはボール。ちょっと画像が荒くてあれですけど、牛之濱がシュートを打った位置は芝の濃い色と薄い色の境目あたり。そのとき韓もほぼ同じくらい、芝の境目、あるいはその少し手前にいるように見えます。映像は斜め視点なので厳密にはわかりませんが「明らかにオフサイドだろ!」とは言えません。もちろんピッチ真横にいたベンチメンバーは見えていたかもしれませんが。
加えて、こういうときの上福元のポジショニングが中途半端。何度か言ってるとおり、前に出てバチンと1対1を止められる良さはあるのはわかっていますが、シュートを打った牛之濱は外側に流れてゴールまでの距離は多少あり、しかも右利き、つまり左足で強いシュートを放てる状況にはなかった。結果的にインサイドで当てただけのヒョロっとしたシュートを韓の前へ弾いてしまったことを考えると、我慢してもう一歩後ろに構えていたらキャッチできたんじゃないかと。
話は逸れますが、シュミット・ダニエルの海外移籍が噂されたことで上福元がターゲットにされるのでは?という声もありましたが、個人的にはそりゃないだろと。J2の中ではいいGKだと思います。反応も早いし足元もしっかりしてる。でもこういう”GKの技術次第でどうにかなった失点”は去年から割とあるし、すでに他チームに狙われているようにハイボールで競り負ける弱さがある限り、J1クラスとは到底言えないなというのが個人的な感想です。まだ優也のほうがいいんじゃね?と。まぁ彼は定期的にやらかすからないだろうけど。
2失点はただただ閉口するのみ。簡単に抜かれた達弥もよろしくないけど、誰もカバーにいけてない。守備の基本の基もないような守り。
だいぶ気落ちしてるなか3点目はあっさり。とはいえ韓のシュートがすんげーいいとこにいったこともあったので、ある意味一番どうしようもない失点。まぁその前段階で簡単にクロス上げられないようにすべきなんですが。
ふんわりした空気で前半0-3。いくら選手たちが諦めない気持ちで戦い続けたとしても、そりゃきついって。
後半はコイッチを入れて、さらに守備の緩さが目立った近藤に代えてヨンジを投入して巻き返しを図る。早い段階で相手のGKの凡ミスで幸運な1点を返せたし、その後もイケイケの時間があったのにここで取れなかったのが痛かった。
潮音のあのシュートが決まってれば…。いつまで待たせるんだ。
ふんわりボールを陵平が落としてコイッチズドン!…もポスト。
最後は若狭をCBに入れてヨンジを最前線へ上げてパワープレー。でも、せっかく長身が前線に並んでてもいいクロス、この状況ならややふんわりめの高めのクロスも上がらないし。後方からの長めのボールを当てたとしても、セカンドを回収できる人がいなければ意味はない。
ガンガン攻めようぜ!って試合で切ったカードのうち2枚がセンターバックというのは、なんとも難しいですな。まぁそもそもFWがベンチにいないんですがね。端戸まだー?レアンドロは途中出場ないいんじゃないか。
優平は責任感が強すぎるのか、緊迫したときだからこそ彼のフリーダムさを制限しないと自身にもチームにも得にならないよ。そういう意味では最後のカードとして彼を下げたのはまぁわかるけど、理仁はすでに足を攣ってたし、潮音も当然ヘロヘロ。中途半端なパスをカットされてカウンターで戻りのダッシュ。しかも時間を使われる。これはシンドイ。結局、ロスタイムを含めた最後の7,8分はまともなシュートもほとんど打てずに終了。1点返せば、あの岐阜戦くらいのノリでイケると思ってたけど、最初のゴールだけで終わっちゃいました。
まとめ
守備がやばいことになってるのはわかるんですけど、それよりも、心配なのはまったく形にならない攻撃よ。後半は別物だからね、前半のまだフラットな状態でたいしたチャンスを作れないってことのほうが重症だと思いますよ。いったい、「攻撃的」って何なんでしょうね。まぁ毎試合、ゴールは決まってるってのはいいことですけど。
こんだけグチグチ書いといてあれですが、シンゴさんも言ってたとおり次の試合はすぐやってきます。ゴール裏は、思ったほどダメージ受けてませんよ、たぶん。みんな、もっと苦しいときとか、悔しいときとか経験してますから。こんなクソ試合してたいしたブーイングが出なかったことに何か言ってくる人はいるかもしれませんが、拍手はしないけど、鼓舞はしますよ。それがサポーターってもんでしょ、と俺は思いますし。
「クソ試合ほど現地で見る価値がある」
そんな意味の言葉がtwitterで流れてきて、なるほどなぁって思います。いずれ時がきたときに、こういう試合を笑い話にできるのは現地にいた人の特権ですから。
(来た人がエライとか、来てない人がエラくないって意味じゃなく、ね)。
この結果を踏まえて、フロントがどういう判断をするかはわかりません。
ギャリーはもうダメだ、代えろ代えろと言ったところで、代わらなかったらフラストレーションが自分の中に溜まるだけ。誰が指揮しようが、誰がピッチに立とうが、次こそいいゲームを見せてくれると信じてまた会場に足を運ぶだけです。甲府は強いけど、勝ちましょう。
➡ 折りたたむ