2019/01/29
試合後の挨拶でシンゴさんは言いました、前節の引き分けとは意味がまったく違う引き分けだと。本当にその通り。前節よりは良くなったから、そう信じて俺らサポーターはこれまで以上の気持ちで応援していく。それは変わりません。誰が監督だろうが、どんなチーム状況だろうが応援し続ける、それは少なくとも自分は変わりません。
ただ……。10試合が終わりました。
シーズン前に見据えていた未来と今はどうか。そう簡単にうまくいくわけではない、そんなことはわかっています。これでいいのか?いいわけがない。
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結果
=====東京V==新潟====
(前半) 0 - 1
(後半) 1 - 0
=================
合計 1 - 1
●得点者
(5’)レオナルド(新潟)0-1
(65’)端戸 仁 (東京V)1-1
スタメン
(46’)ネマニャ コイッチ(out)→端戸 仁(in)
(72’)梶川 諒太(out)→ヴァウメルソン(in)
(78’)小池 純輝(out)→永田 拓也(in)
(79’)シルビーニョ(out)→フランシス(in)
(82’)レオナルド(out)→田中 達也(in)
(86’)高木 善朗(out)→小川 佳純(in)
優平の暴走は優平が悪いわけではない
なんとかしたい、どうにかしなきゃ。その気持ちはものすごくわかります。そういう意味では、選手たちに気持ちは見えるんです。だから、「去年の悔しさ忘れたのか!?」みたいな言葉が喉まで出てくるんだけど、とどめて何も言えない。
「この1週間、悔しい思いで過ごした。でも思ったんだ、もっと悔しい思いをしてるのは選手たちなんだ」
そう言ったのは、試合前にライブに「With you」を歌ったAlegriAのyurica様。本当に彼女の言葉は響きます。誰かを罵倒したりネガティブになったってしょうがない、目の前の試合に全力で戦うしかない、いつもそう思わせてくれます。
はて……。
この試合、前半5分で失点。
カミから潮音へのパス、潮音が奪われて相手のシュートを防いで与えたCKから。まぁこれはしょうがない。カミが簡単に蹴っておけば防げた失点ですけどね。ただ前半5分、気にするこたぁないです。獲り返せばいいんだから。
現地で試合を見てるとクソほどに何もできないように見えましたが、録画を見直すと案外そうでもない。いくつかチャンス予備軍みたいなのはそこそこあったし、逆にやられたシーンもほとんどない。琉球戦に比べれば。カミのビッグセーブが“やっと”ありませんでした。
スタートは梶川が右サイド、純輝が左サイドでスタート。
「上手くいかなければ中で話してサイドを入れ替えてもいいと言われていました」と梶川。実際にうまくいかず、中で話したわけではなさそうですが、CKの流れで梶川が左サイドでボールを持って中央に残った純輝へスルーパス、これは惜しくも通らずGKへ。梶川は右サイドへ戻ろうとしましたが、「このままいこう」みたいな感じで純輝が制して右サイドへ。18分のことでした。
戦犯……って言い方は好きじゃないですが、陵平とコイッチの違いは明らか。運動量が少なくてボールを引き出せず、ポストになっても相手CBにつぶされる。プレスの仕方も優平や皓太と何か考えがあっておらずチグハグ。
「プレスの仕方は新しいことをやったこともあり」とは皓太。これがコイッチになったからなのか、新潟対策としてやったのかはわかりませんが、とにかくうまくいかずに優平とコイッチが軽い口論になっているようなシーンもありました。まるで、2017年秋頃のカルロスのマルちゃんを見ているよう。とはいえ優平のプレスが無謀にも見えたし、何よりこの試合の彼はボールがあるところすべてに顔を出して受けてはたいて。ちょっと距離が近すぎるんじゃないか。“暴走”に見えたのは自分だけじゃないでしょう。ただ彼がそうせざるを得ないのは結局チームとしての形が定まっていないからであって、優平が自分勝手にやってるというわけでもない。
後半はおそらくその辺の修正をするために端戸へチェンジ。
これはうまくハマりました。端戸が左右、というかほぼ左に流れてボール回しに絡むことで相手陣内でのプレーも増えましたし、守備の際もすぐ囲んで取り返すこともできていたと思います。そのぶん中央が薄くなり、「誰が点を獲るんだ?」みたいな状況にはなっていましたがね。後半の早い段階でこの状況からチャンスがあったのが若狭。
若狭は以前に本人も言ってましたが、攻撃に加わったときになぜかいいところにいることが多い。今回はなぜかって感じではないですが、もしここにいるのが例えば純輝だったらゴールを奪えていたかも……と思ったり。ただ奈良輪も高い位置を取る現状、守備のバランスを考えて右SBはCBできる選手を置いておきたいってのもわかります。難しいところ。
得点は相手のミスでもありますが、やっと端戸が報われました。
その後はだいぶ押し込みながらも疲労や中盤のパワー不足でカウンターを食らったりを繰り返した末、ドローで終了。ヴァウメルソンがお披露目となり、得意のドリブルでボールを運んだりと見せ場はありましたが、個人的には「こんなもんか、ちょっと期待外れ」という感想。日本デビューだしいきなりうまくいくのは難しいですが、もうちょっとインパクト残せる選手かなと思ってました。成長を期待……したいんですけど、今年のチームに求められる外国人の能力ってそれでしたっけって。いきなり幸輝や泉澤並のものを発揮してくれる即戦力を外国人には求めていたはずじゃなかったっけと。
よくわからんのは、小池→永田の交代。
3バックにして逆足WBを置くというロティーナばりの采配でしたが、これがさっぱり。逆足に置くならクロスを上げてなんぼと思ってるのですが中央には端戸しかいないし。まぁ田村がベンチ入りしたあたり、こういう配置は想定していたんでしょうけど、永田に関しては生粋の左サイドバックというイメージなんですけどね。この役割をやらせるなら、代表合宿で今週不在の時間が多かったとはいえ寛也で良かったんじゃないのかと。
まとめ
確かに後半はまぁまぁの出来でしたけど、それでも「悪くなかった」レベル。良くなってきたとか、もうそういうことじゃないんですよ。何度も言いますが今年の目標は自動昇格のはず。そことのあまりにギャップがある現状をフロントはどうとらえるのか。
もちろんホワイトを解任したところでじゃあ代わりに誰やるの、そのお金どうするのって話ではあるのですが……。
この引き分けは確かに▲というよりは△でしたし、この10試合をどういう評価軸で見るかにもよりますが、単純な結果という点ではアウト。どうしますかね?
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