2019/01/29
アウェイ2連戦で連敗スタート。非常に厳しい結果ですが、それ以上にSNSなど見てると思った以上に厳しい言葉が飛んでいて驚いたというか。もちろん今年はマジで自動昇格を目標に戦っている中でサポーターの意識も高くなるのは当然ですが、まぁそう焦らずに……とは思います。
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結果
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2019明治安田生命J2リーグ第2節
愛媛FC vs 東京ヴェルディ
2019年3月3日(日)
@ニンジニアスタジアム
15:03キックオフ
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=====愛媛=東京V=====
(前半) 1 - 0
(後半) 0 - 0
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合計 1 - 0
●得点者
(38′)藤本 佳希(愛媛)1-0
スタメン
(64′)レアンドロ(out)→端戸 仁(in)
(76′)藤本 寛也(out)→河野 広貴(in)
(86′)梶川 諒太(out)→林 陵平(in)
(79′)野澤 英之(out)→山瀬 功治(in)
(85′)吉田 眞紀人(out)→丹羽 詩温(in)
(89′)藤本 佳希(out)→禹 相皓(in)
壊されたロティーナサッカー
「今日は町田戦とは全然違う、点は入りそう!」
……と感じた立ち上がりの10分~15分。純輝と奈良輪のコンビネーションで左サイドを破り、梶川や内田もチャンスと見ればペナルティエリアに進入してどんどん攻撃に絡んでいく。前線はポジションに捉われることなく流動的に、かつ攻撃に人数をかけてグイグイ押し込んでいく。楽しくなりそうだな、と思っていました。
「今日はやられるな」
……と思ったのもその時間帯。両サイドバックに内田や梶川も前線に絡んでいけば、ボールを失ったときにがら空きになるのは当然のこと。しかも中央がね。特に鋭いドリブルで一気に前線に運べる神谷が愛媛にはいるわけですから。
結局のとこ、最後の決定力の差。
確かにロティーナが仕込んだ守備はものの見事になかったことにされ、ましてしばらくこのポジションをやってなかったヨンジがセンターバックを務めている現状。2014年頃からの個人任せの守備で鍛えられてきた井林と差が出るのは当然。
失点場面ではあいまいなプレスでフリーの前野から縦パス一本、一気に中盤の5人が無力化され、平が釣りだされ、ヨンジと相手CFの藤本と1対1。ヨンジの力量不足もあった気がするけど、そもそもあんな状態を簡単に作られる前に防がなきゃいけない失点でした。
本当に不思議なもんというか。
ボランチから後ろは、井林→ヨンジになっただけで去年までとほぼ同じメンバー。それでいてここまで守備の形がまったく違う……というかルールが全くないような状態というのは。選手たちは、どうやれば防げるのかは理解しているはず。でも新監督の戦術上、それはできない。去年までの“正しい守備”を理解しているがゆえ、戸惑いを感じながらのプレーに見えます。
想像以上にクオリティの高い愛媛
愛媛のキーマンが神谷優太であることは間違いありません。一昨年は湘南で、去年も愛媛で対戦していますが、年々その存在感は増してるのを感じます。「愛媛のキング」とでも言いましょうか。いろいろあってヴェルディから離れた彼ですが、あの自身溢れるプレーを続けていけば、J1もそう遠くないでしょう。
ただこの試合に関しては、それ以上に相手のキーマンは近藤貴司だったのかなと思ったりします。この試合、ざっくり見るだけでも愛媛の“形”は以下の3つがありました。ラスト10分は除いて。
前半の守備時、5-4-1。
後半の守備時、4-4-2。
攻撃時、4-3-3。
特に前半、守備時は右SBのポジションで構えている近藤が、チームがボールを奪い返すとインサイドハーフの位置にポジションを上げてビルドアップに加わり、さらに前線とのコンビネーションでペナ内にも進入していっていました。彼をいったい誰が見るのか?といったところで、ヴェルディの守備に混乱が生まれていたような気がします。結局失点の場面でも、このぽっかり空いたところに近藤が入り込んだところから。しかも中央ど真ん中でっせ。
まぁパスがズレたことで奇跡的なダイレクトパスが藤本に通ったのもありますが。それにしても、ロティーナ体制じゃこんなことありえなかった。
相手の川井監督は、途中出場した山瀬と同じ37歳と若い。
去年の間瀬体制でチームの不調をとりあえず引き継いで今年も監督を務めているだけかと思っていましたが、これはなかなか。
そもそも開幕戦のジェフ戦で、去年は松本の左サイドで一時的に圧巻のプレーを見せた下川陽太を右CBで使ってるのなんでやと思ってたのですが、この試合ではスタートから左サイドで躍動。近藤の役割も含め、相手によってしっかりと仕込んで戦っていく監督なのかもしれません。うちの出来も酷かったけど、それ以上に愛媛が良かったなと印象を持った試合でした。
まとめ
結果論を言ってしまえば、0-1なんですよ。
「ほとんど試合を支配できた」ってのはちょっとそれは……って気はしますが、じゃあ支配されてたかっていうとそうでもなくて。負けてるのにこんなこと言うのダサいですけど、内容たいして良くなくても最後のセットプレーがちょっとズレて入ってれば1-1だったわけで。ボロクソに負けたわけじゃないし、切り替えてまずは1勝を。
ただ心配なのは、「自分たちのサッカーを披露する」と明言したこの試合で改めて、ロティーナの仕込んだものは無となり、破壊されたことがよーくわかったこと。それに対して選手たちが戸惑いを見せているように感じること。逆に端戸、純輝、河野なんかは去年を経験してないがゆえ、ポジティブなコメントを残せているなじゃないかと。
このサッカーを突き詰めていくことを個人的にはいいと思いますが、去年からいる選手の迷いが晴れる日はくるのか。そして「それほど大きく変わったサッカーにはならないと思います」と新体制発表で話していた竹本GMは、この状況を見てどう感じているのか。
「こんなはずじゃなかった…」
どこかにそんな思いがあったりして。
とりあえず次はホーム開幕、ホーム連戦。ここで一つ自信をつかみたい。
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