新たなるシーズンのスタート②～2019新体制発表会を終えて～

クラブが踏み出した新たな一歩

今回の新体制発表会はクラブ創立50周年記念イベントも兼ねており、すでにみなさんご存知の通り、総合クラブ化を進めること、そして非常に大きなトピックとして、エンブレム・ロゴのデザインを新調することが発表されました。

詳しくはクラブ公式のリリース（https://www.verdy.co.jp/news/7621）をご覧いただくとして。幾度のマイナーチェンジを行なってきたものの、50年間にわたり背負ってきたこのエンブレムを変更することは、容易な決断ではありません。羽生社長も発表の中で「批判もあることは十分に承知している」と言っていました。それに、こういった大発表って「ジャジャーン！」って発表するものじゃないですか。それをサラっとスクリーンに映して「ど、どうでしょうか……？」という感じで発表。もっと自信持たんかい！…とは思いましたが、それほど勇気のある決断だったんだなぁというのがわかりました。

デザイナーのネヴィル・ブロディ氏がどれほどすごい人かまではわかりませんが、氏のオリジナルフォントをユニフォームにも使用したり、過去に携わってきたデザインを見るとやっぱりすごい人。相応のお金もかかっているはず。

この会見で、総合型スポーツクラブ化をさらに進め、さらには“スポーツ”という枠すらもなくし、いろんな人が集まる「総合型クラブ」を目指すと発表がありました。エンブレムから、数年前に付した「FOOTBALL CLUB」という文字をとり、始祖鳥が持っていた“ボール”もなくしたのもその未来を見据えてのものであります。

そういうった意味合いも含めて、かっこいいじゃん、と自分は思います。

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クラブが決めたこの方向性に、反対の人もいるでしょう。
サッカー部門だけでも運営は万全でないのに、他競技になんて手を出しまくって大丈夫なのか？総合型を目指すといっても、サッカーあってのものでしょ？……と。

まだ具体的なものが発表されていないので今の段階で議論してもしょうがないかもしれませんが、多くの人が懸念されているのが、サッカーにかけるべき力が他競技への参入により失われてしまうのでは？というところだと思います。

少なからずその影響はあると思います。
サッカーが疎かになってはいけない、と思ってもいます。

逃げるような言い方ですが、その影響がどれほどあるか次第かなと。
人によっては、サッカーにかけるお金が1円でも他にとられるならそれはサッカーが疎かになっているということ、と思う人もいるでしょう。そういう意味では、実際の金銭はさておき人的リソースがそがれる可能性はおおいにあるので、「疎かになる」ってことなのかもしれません。

でも個人的には…。総合型を目指すことでその影響があろうが、サッカー部門としてのヴェルディがなくなるわけじゃない。監督・コーチ・スタッフ・そして選手たちはそこで戦い続け、応援する私たちはそこに居続けます。

現実的なところ、総合型の他競技の運営は別会社であるので…というのもあり、具体的な金銭にその影響を換算するのは難しいですが、じゃあ1000万円ぶんの影響があるとして、そのお金でJ1昇格できる保証はあるのか？1億円ならあるのか？（まぁ10億とかだったらありそうですが）。

っていうところ考えても、手当たり次第とは言わないけど、どんどんやってこうぜ！って思いますけどね。

もちろんうまくいかないことも多々あるでしょう。現状、バレーやビーチサッカー、トライアスロン、e-sportsとかがうまくいってるかといったら怪しいしシナジー効果も出ているのかわからないところもありますが、やってみないと始まらないでしょっていうところもあるでしょう。

サッカーがJ1に行ってある程度余裕が出てからでも遅くない？
それもそうでしょうけど、じゃあいつ上がって、いつ強くなって、いつ余裕が出るのかなんてわかりません。

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他クラブがやっていないからやる必要ないのでは？……なんてのも愚問だと思います。他がやっていない道へ、オンリーワンを目指すその姿勢を、自分は出来る限り全力で支持したいですし、何より楽しみだと思っていますよ。

もちろん全員がそう思う必要はないですよ。このことに反対でヴェルディの応援をやめるとかっていう人がいてもしょうがないと思いますよ。そのへんはまぁ個人の自由ですから。

なんかずらずらとすみません。
結局のとこ、いろんな発表があったけど自分はこれまでと何も変わらないし、今後がとても楽しみになりました！っていう結論でした（笑）。

最後に、すでにTwitterなどで出回っているけどとても大切なこと。

これは本当にすごいと思います。私の個人的な悲願でもあります。正直、私たちのような市民クラブはスポンサー様のご意向を無視することはできないので、リーグでレギュレーションを決めていただきたいと切に願っております（という話をJのマーケ検討会でも力説してきました）。 https://t.co/KoOhXpmlsd

— えとみほ (@etomiho) January 20, 2019

ありがとうございます。
クラブとして最高のユニフォームを作りたかったという想いもありますが、カラー統一でデザインを美しくする事がパートナー企業様のイメージをより高められると確信して交渉しました。
結果的に非常に喜んで頂けたので、本当に嬉しかったです！

— Ryo Sagawa (@ryowen_11) January 20, 2019

会社にしても何にしても、通常「ロゴ」ってのは規定がものすごく厳しいんです。勝手に改変しちゃもちろんダメだし、この背景のときはこのパターンで使用するとか、色味だってそう。印刷物で色味が規定のものと変わっちゃったりすると、クレームになったりします。それくらい、「ロゴ」って大変なものなのです。

今回、各社様がロゴの色を、白はともかく金、緑といった色での使用を許可くださったのは本当に異例中の異例のはず。承諾いただいたことは本当に感謝だし、「カラー統一でデザインを美しくする事がパートナー企業様のイメージをより高められる」と、企業様を納得させた営業の佐川さんも本当に素晴らしい。タメとして、尊敬します（笑）。

いろんな方の支えで始まる2019年シーズン。
俺らサポーターも、そういった協力に答えられるように全力で戦わないとですね。