2019/01/29
さすがに内田が退場したときはヤバって思いましたが、サポーター以上に選手たちが冷静だったというか、何のことはないという感じだったのが印象的。結果、しっかりとした準備、あらゆるシチュエーションを想定した上での準備……。いいチームになったと実感するゲームでもありました。
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結果
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J1参入プレーオフ1回戦
大宮アルディージャ vs 東京ヴェルディ
2018年11月25日(日)
@NACK5スタジアム大宮
13:03キックオフ
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=====大宮=東京V=====
(前半) 0 - 0
(後半) 0 - 1
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合計 0 - 1
●得点者
(71′)平 智広(東京V)0-1
●警告・退場
(18′)内田 達也(東京V)警告
(59′)内田 達也(東京V)警告→退場
(70′)酒井 宣福(大宮)警告
(90′+3)菊地 光将(大宮)警告
スタメン
(64′)渡辺 皓太(out)→李 栄直(in)
(71′)奈良輪 雄太(out)→レアンドロ(in)
(74′)林 陵平(out)→若狭 大志(in)
(76′)富山 貴光(out)→奥抜 侃志(in)
(81′)大山 啓輔(out)→横谷 繁(in)
(81′)茨田 陽生(out)→ロビン シモヴィッチ(in)
采配の力は偉大なり
「引き分けOK」は心理的にものすごく不利だというのを改めて実感した試合だったのではないでしょうか。ただ大宮としては引いて守るという意識はそこまでなかったと思います。もともとマテウスや大前の個人技をベースにカウンターやセットプレーで点を取るチームですし、それ以上に、うちが今年の対戦でもやったような“大宮対策”を忠実にこなしたことで、相手をしっかり押し込むことができた結果だと思います。
アルディージャの戦い方、ヴェルディの強み、そしてシチュエーションががっつり噛み合ってヴェルディのほうに風が吹いたといいますか。マテウスと富山を入れ替えて守備から入ってきたことに軽い批判みたいな声もありましたが、うちとしては結局守備がルーズなマテウスのところから攻めるだけなので。あまり大勢に影響はなかったかなと。
4-4-2のブロックを作る大宮に対しては、DH、SH、CB、SBの四角の中にうちの両ウイングが降りてきて起点を作るのがとにかく有効。左ウイングに久々に優平をスタメン起用したのもその狙いがあったと思いますし、そこで前を向くことでオーバーラップするWBもうまく使えたし、いつも以上に両サイドからのクロスが多い展開となりました。まぁクロスを上げてもターゲットが少なくて中に合わなかったという問題はありましたが。
押し込むことでダブルボランチも高い位置を取っており、特にこの試合では潮音のセカンドボール回収や、ボール奪取が利いていて、前半はほとんど攻め込まれることがありませんでした。マテウスにしても大前にしても前を向いてボールを持てば怖いですが、そもそもそこにいいパスを出させない、ボールを持ったとしてもゴールまで遠い。できれば前半のうちにゴールを奪っておけば最高だったと思いますが、選手がコメントしていたように「0-0でOK、次第に戦い方に迷いが出るのは相手の方」という、チームとしていい準備ができているからこその心理的余裕があったようです。
ただ、さすがに内田の退場は想定外か。
1枚目も2枚目も、ファウルで止めるという意図はほぼないものの結果的に相手のカウンターチャンスになる形だったので、単発でみればイエローは致し方ないのかなと。ただ人によってはイエローは出さないと思いますし、「厳しいなぁ」という感じ。2枚目はあれで退場になってしまうわけですからね。
ロティーナもそのリスク回避策として内田に代えてレアンドロを投入する準備をしていたものの、間に合わず。こんな感じの攻撃的プランを考えていたことでしょう。
ただこれは突発的な思い付きではなく、想定内の攻撃オプションとして準備してきたものだと思うので、次の横浜戦、内田不在でもあまり心配していません。
チームとしても1人退場したものの、まったく焦りがないとピッチを見ていて思いました。冷静に戦い方を決め、これまでと同じ戦い方をするという全員での意思統一。内田というロティーナ体制では唯一無二の存在が急遽いなくなったという状況ながら、今年は2試合その状況で戦っていますし、幸いにも?10月の甲府戦でに1人少ない状況も経験しています。あのときは戦い方を定めきれませんでしたから。
ただいくら冷静だろうとゴールは必要。
そんな状況で出色のパフォーマンスを見せたのが、香川でした。
退場してすぐ後、左サイドでボールを受けると、相手2人の間を割る素晴らしい突破でチャンスを創出。このプレーが、「1人少なくても関係ない!」という自信と勢いをチームに与えたように思います。
そして数分後、再び香川の突破から得たFKを、平が合わせて先制。左サイドからのセットプレーは前半からすでに4本目で、優平もほぼ思い通りに蹴れていたし、あとは合わせるだけ…という感じでした。徹底してニアを攻めたあたり、これもスカウティング通りだったのかもしれません。
このプレー直前で奈良輪に代えてレアンドロを投入していたため、すぐさまガッツリ守備のファイヤーフォーメーションへ。若狭を投入して5バック、中盤3枚で完全籠城。
レアンドロにとってはただひたすらボールを追い回させるだけになってしまいましたが、まぁしょうがない。横浜戦に向けた、ジョギングで調整したということで。
籠城したことで相手もシモヴィッチを投入して放り込んできましたが、とにかく守り抜いて勝利。あのボレーシュートは本当にヤバかったですが、まぁ結果オーライですわ。というかあれ以外、ほとんど危ないシーンなかったですからね。1人少ないシチュエーションという状況においては、これ以上ない完璧なゲーム運びで見事2回戦進出を決めました。
まとめ
まだこれからですからね。1つ勝っただけ。
みんなで横浜、行きましょう。
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