2019/01/29
VITUP!にて4回にわたり公開した全力さんの記事、ヴェルディサポーターを中心に多くの方に読んでいただき大変光栄です。宣伝な感じばかり出してしまいましたが、改めて、自分が彼を取材し、記事を公開した理由や思いというものを改めて語っておこうと思います。
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サポーターとは?を考えるきっかけになってほしい
そもそも全力さんと知り合ったのは割と最近で。2015年に私の師である小村大樹さんが「スポーツ業界おしごとラボ」という法人を立ち上げるにあたり、そのキックオフパーティーで初めて彼と話しました。その法人が立川にあるということもあり、いろいろなつながりがあって彼も招待されていたのです。
2014年の代表戦で日本サッカー界的に注目(?)され、彼の経歴みたいなのを語るインタビューを見ると、自分と似てるところも多いなぁって思ったわけです。本格的にヴェルディのゴール裏に現れるようになったのは2007,8年で、最初は端っこにいたけど次第に中央にに移っていったところとか。
そして、ヴェルディサポーターとして”いろいろ”経験するなかで、彼の中で出来上がってきた「サポーター論」的なもの。もっともそこまで深く高尚なものみたいに全力さんは考えてないでしょうし、ある意味シンプルに好きなものを応援しているだけだと思うんですが、その純粋さこそ他チームも含めて多くの人が見失いつつあるものなんじゃないかと思ったりします。
ゴール裏で地蔵なやつなんなん?
あんな試合でブーイングしないのは甘い
あいつはサポーターじゃない、ただのファン
…そんな言葉が毎週毎週各地で飛び交い、一体であるべきサポーターがそうなれていないことも、しばしばあると思います。
サポーターとは何か?どうあるべきか?何をすべきか?
その答えに正解はないでしょう。自分自身もある程度の回答は持っていますが、それが正解だとは思っていないし、他人に押し付けることじゃないと思います。例えばブーイングにしても、全力さんのように「気持ちの表現の仕方は自由、したい人はすればいい」って考える人もいれば、「厳しくすることで成長する、ブーイングはすべし」って考える人もいるでしょう。
人それぞれでいいと思います。ただ、改めてこの記事をきっかけに読んでくれた方が、「サポーターとは?」を考えるきっかけになってほしいというのが願いです。
「日本を代表するサポーター」としてある程度パブリックな存在となってしまった全力さんですが、もちろん彼の言葉がすべて正解とも思っていません。
ただ個人的には、多くの人が不幸な思いをすることなく、幸せに楽しくなれる考え方だなと共感する部分は多いです。
ネタもの扱いは絶対にしたくなかった
全力さんといえば、あのヘロヘロで死にそうな顔。そのイメージが特に他サポさんの中にはあると思います。あの2014年の代表戦直後は、いわゆるネタもの的な、笑いもの的な扱いをされているシーンをたくさん見ました。
彼は芸能人でもないのにそういう扱いをされて、良くないなと思っていましたし、そう思っているヴェルディサポーターの方も多かったと思います。もっとも本人はそんなの全然気にしてない様子でしたけどね。
今回、第4回目の記事の中で、彼の試合中の応援姿をただ垂れ流すだけの動画を埋め込みました。
当然、自分にとっては仕事でもありある程度のアクセス数を集めたいわけですから、他サポが拡散してくれるように”笑い”の要素も編集で入れたのは事実です。
たぶん…途中死にそうになってるところを見て、また変な広がり方するんじゃないかなぁとは思っていたりもします。一時は「全力さんカメラ」がヴェルディの試合や代表戦などでも設置されていましたが、90分間固定で彼を動画に収めたのはたぶんこれが初めてでしょう。
なんでそんな動画を公開したかって。
90分通しで映像見ると、マジですごいんですよ。
笑いごとじゃなく、すげーって改めて思ったんですよ。普段はゴール裏で自分もそれなりにチームへの思いを応援という形で届けているつもりではあるんですけど、ここまではやってないなって。
これ、別に全力出してるところだけを切り取って13分に収めたわけじゃなく、90分ほぼこれなんですぜ。今まで彼の姿をだいぶ見てきた自分でもそう思ったんですから、同じように思った人もいるんじゃないかと。
もちろん、その全力さでみんなやれよと言うつもりはないですよ。
そしてもう一つ注目してほしいなと思ったのは、後半に彼の周りに集まってきた子供たちの姿。9:32過ぎくらいからですかね。見てわかるとおり、やっぱり子供たちも笑って見てるんですよ。たぶんヴェルディジュニアの子だと思うんですが、最初は笑って真似してるだけなんですよね。
ところが試合も後半にさしかかり、11:50くらいからかな。
みんな彼と同じように全力で声を出し、手を叩き、跳びはねてるでしょ?
もちろん、試合は0-0でどうしてもゴールが欲しいという展開だったにせよ、彼らがこの時間でこういう変化を見せたのは面白いなと思ったわけです。そこに全力さんがいたから、と思ったわけですよ。これがもし”怖い”ゴール裏だったら彼らが寄ってくることもなければ、こういう風にみんなで応援しようっていう風にはなってないんじゃないですかね。
応援の輪が広がっていくって、こういうことなんだろうなって思ったんです。
彼らが大きくなったときにゴール裏で応援するようになったら、全力さんの功績なんじゃなかと思った次第です。
まとめ
長くなりましたが。
仕事半分、趣味半分。まぁ自社メディアだからできたわけですけど(笑)
でも、単に、引きがある人を使って金儲けしたいわけじゃなく、ちゃんと思いというか考えていることはあるんですよ、っていうのを伝えたかったんです。
他にもヴェルディ周りでいろいろ取り上げてみたい人とかいるんですが、あんまりその色が強くなりすぎてもあれなのでまたの機会にしますが、これからもっといろんな役に立つ記事を充実させていくつもりなので、ぜひ今後ともご愛読いただければと思います。
以上!
第1回→
第2回→
第3回→
第4回→
コメント
ヴェルディサポーターなら、まずは品格。
質が高く、気品があり、クオリティ重視。
ストイックに常に革新性を追い求める、それがヴェルディサポーター。
それにより、他のクラブと一線を画すことができます。
by ストレート21 2018年5月2日 12:40 PM
全力さんは表面上はお笑いみたいですが、ハートはかなり品格が高い。実は理性的な人です。
ヴェルディサポーターなら、まずは品格とプライド。
by ストレート21 2018年5月2日 12:43 PM