コンドルとカモメのVoyage

【2017振り返り】No.33 MF 渡辺皓太

time 2017/12/12

【2017振り返り】No.33 MF 渡辺皓太

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スタッツ

出場:27試合(先発25試合) 2110分
得点:1
アシスト:0

絵に描いたような成長曲線

今季の一番の驚きかもしれないのが、皓太の成長じゃないかと思います。
シーズンオフは負傷によりほとんどプレーできず。せっかくロティーナになって新しい指導がはじまったってのに、完全に出遅れる形となってしまい、今季のチャンスが巡ってくるのは遅いかなと思っていました。

ところが第7節、強敵の湘南戦でいきなりスタメンに抜擢。この試合ではあまりインパクトあ残せなかったものの、その後はベンチ入りし、5月からはすっかりスタメンに定着しました。ただ、激しい運動量をベースとしたプレーだけに足をつったりと途中でピッチを退くことがほとんど・・・って思っていたら、シーズン後半に向けてスタミナもグイグイ成長し、32節以降はほぼフル出場。完全にチームのレギュラーとなっていました。

思えば、幸輝やアンカズもそうでした。ガンガン走って、ヘロヘロになって足をつって。でも次第に90分戦える身体になってレギュラー定着。そんな絵に描いたような成長曲線を、皓太はこのシーズンで見せてくれました。

驚きはやはりフィジカルの強さ。

正直、ヴェルディらしいちっちゃくてテクニックがある選手ってえてしてフィジカルが弱く、ユース年代ではなんとかなっても、プロレベルの屈強な相手にはなかなか持ち味を出せないことがこれまで多かったように思います。ところが皓太は、最初はそうなっていたんですが、次第に当たり負けしない、逞しい体つきになっていったのが目に見えてわかりましたし、プレーにも反映されていました。そういう点では、翔哉なんかも実はかなりゴツイ下半身していましたし、通じるものはあるかと思います。その身体と運動量、そして球際の強さを生かして相手からボールを絡め取るシーンは爽快の域。

ちっこくてテクニックのある”10番”というイメージが完全に覆されました。

運動量とフィジカルをベースに動き回る皓太、テクニックと判断力の良さでボールを前に運ぶ潮音、その両方をバランス良く兼ね備える梶川。そして、彼らを後方から支援する内田。この若い中盤は、ここ数年で稀にみるバランスの良さと完成度を誇っていたような気がします。

ただ、もし不満というか今後の課題としては、やはりゴールに直結するプレーをもっと増やすこと。シーズン後半戦を梶川とほぼ2人でスタメン出場していながら、ゴールは皓太は町田戦のヘッド、梶川も千葉戦のループだけ。強力な3トップが厳しいマークにあった終盤はなかなか流れの中での得点が生まれずらい状況だったので、本来なら皓太らがミドルで牽制するなり、ズバッっとスルーパスを通すなり、裏へ抜け出すなりでもっと得点に絡んでほしかった。皓太は終盤戦、梶川からのパスで大チャンスがあったものの決められなかったシーンがありましたが、ああいうところを確実に決めれるようになると、厚みのある攻撃を仕掛けられるチームになるんじゃないかと思います。

代表では山口蛍や井手口が定着していますが、プレースタイル的には彼らと似ているのでそこを目指せるはず。ただ、蛍はセレッソ時代はオフェンシブなポジションでも出場しゴールを奪っていたし、井手口も先日の代表戦含めてで素晴らしいミドルを決めています。皓太に足りないのはそこでしょうね。

来シーズンに向けて

あの素朴な感じだからいきなり移籍とかはなさそうな感じはしますが、残している結果やポテンシャルとしては三竿や翔哉とそん色ないですから、オファーはあってもおかしくない。

とにかく、来季も今シーズンのクオリティを継続して発揮すること。そして、少なくとも5ゴールは奪うこと。

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