2019/01/29
どんな強いチームでも年に何回か、ああいう失点は発生しますよ。それが勝ち点に直結しなかっただけマシでしょう。千葉なんて、後半ロスタイムに同じやらかしで同点に追いつかれるという大ダメージ食らってるわけですし。3連勝、気持ちの良い月曜日っすね。
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結果
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2017明治安田生命J2リーグ第29節
東京ヴェルディ vs V・ファーレン長崎
2017年8月20日(日)
味の素スタジアム
18:33キックオフ
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—–東京V–長崎—
(前半) 1 - 0
(後半) 1 - 1
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合計 2 - 1
●得点者
2分 アラン ピニェイロ(東京V) 1-0
53分 平松 宗(長崎) 1-1
60分 安西 幸輝(東京V) 2-1
スタメン
64分 梶川 諒太 → 高木 善朗
69分 ドウグラス ヴィエイラ → カルロス マルティネス
89分 渡辺 皓太 → 橋本 英郎
HT 木村 裕 → 平松 宗
64分 田代 真一 → 丸岡 満
75分 幸野 志有人 → 吉岡 雅和
●プレビューはこちら
攻守の切り替えの速さ
アンカーの内田のところどうしてくるかなと思ったら、やはり以前にうちが対ジェフ戦のときに対応したように、相手シャドーの幸野が降りてプレスをかけるマンマーク的な形だったように思います。加えて、想定内ですがそうとうきつめのプレス。
ただ相手WBはそこまで高い位置でプレスをかけてこなかったので、わりとアンカズ・田村の両SBは自由にボールを持てていました。そこからインサイドハーフに預けることもできたし、さらにその奥の3トップへの縦パスを通すこともできた。
相手の速いプレスも、うまくサポートの関係が築けていたことで、むしろパスワークのテンポが上がるという効果を生んだのも大きい。
1点目も、フリーでボールを持った田村からドゥグへのパス、それを相手2人が交錯するミスでフリーで持ち出し、最後は左サイドから走り込んだアランがゴール右隅へきれいに流し込んで先制。アランはあの角度からシュートうまいですね。外から巻くから、GKはあそこに打たれるとわかっていても良いコースに飛べば絶対に取れないんですよ。
わずか2分で先制、メンタル的には安心。
ここで油断じゃなく、落ち着きが生まれるのが今のヴェルディの良きところです。
とりわけこの試合、というかこのシステムになって良いところは、攻⇒守の切り替えの部分。選手間距離を広げてパスコースをつくるこのサッカーにおいて、ボールを失った瞬間のカウンターに細心の注意を払わなきゃいけない。特に、そういうのが得意な長崎ですからね。
この試合でも変な失い方をする場面はいくつかありましたが、その際に、梶川・皓太はもちろん、アラン、幸輝の両ウイングのカウンタープレスの意識が高く、相手にカウンターを許すことはほとんどありませんでした。
長崎はやはりファンマ不在の影響があまりに大きく、最前線に木村を入れて地上戦で優位に進めるのを狙ったのかもしれませんが、全くボールが収まらない。後半からこの夏にレンタルで加入した長身の平松に替えてファンマがいるときと同じサッカーを狙ったのかもしれませんが、ファンマに比べると数段落ちる。多少キープされたりしたと思いますが、90分通して、危ない!と思ったシーンはほとんどありませんでした。そういう意味では、例の失点こそあったけど、攻守の連動でほぼパーフェクトな90分だったように思います。
失点はGKの責任
まぁ別にあえて言うこともないし、柴さん本人も当然わかってますからね。
あぁいうロングボールって難しいんですよね。スタンドからとか、横から見てりゃ「何やってんだ」ってなるんですが、ボールの落下地点、バウンドのノビ、相手FWと味方DF、ペナルティエリアのライン・・・。これらの情報を処理して、対応するんですからね。前後の感覚ってホントに難しくて、ボール見てりゃ選手の動きは見えないし。
っていうのをうまくやるからプロなんですが、まぁ自分もGKだったということもあり、そういう難しさを知ってくれっていう意味で。
この場面、柴さんは自分でボールを処理する、おそらく大きく蹴り出そうと声をかけていたと思います。ただワンバウンドした時点で思ったよりボールが来なかったこと、また井林も声は聞こえていたし柴さんは見えていたと思うんですが、「これでは柴さんは触れない」と思ってボールに触ってしまったなじゃないかと。これもまぁ中途半端だったんですが。
ボールの軌道的に正解としては「ヘッドでバックパスをもらう」だったと思うんですが、GKとしては一度自分が触ると決めていた以上途中で判断を変えるのは難しいし、その躊躇があった瞬間に全てが中途半端になりますからね。
どこかの千葉方面のGKみたいに、躊躇なく突っ込んできてくれたほうがマシな場合もあります。まぁそれで痛い失点も多くするんですが。
このプレーについては別に修正が必要なものでもないので、井林と柴さんでお互いの意図を確認しといてくれればいい話です。
でまぁこんなこともあったなか、幸輝のゴラッソね。
そういや・・・2015年シーズンの振り返りとして、自分もこんなこと書いてました。
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彼が今年ぶつかった壁を乗り越えるキーとなるのは、シュートだと思うんですね。縦を塞がれて中に持ち込むのはしょうがないとして、ペナの周りを左足でゆらゆらドリブルするシーンがあるけど、あれが全く怖くない。
そこで、右足に切り替えてシュートを打てる位置に持ち変える意識が高まるといいんじゃないかと。
(中略)
ディフェンスやGKに取って、クロスやパスの選択肢しかないサイドバックなんて怖くないんですよ。シュートの選択肢を見せつけること、それによってさらに縦にエグることができるんだから、その辺の意識が高まるといいなーとは思います。
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見事、やってくれました(笑)
つい先日までは、「幸輝は左サイドがいいね!」なんて言ってたのに、右サイドでこれですよ。笑っちゃいますね。いい意味で。
ここ数試合、特に金沢戦あたりからの気迫はものすごいものがあり、チームの中心選手として、それ以上にチームのリーダーとして引っ張るんだという気概がプレーからヒシヒシと伝わってきますよほんと。
チームとしての成長はもちろん、こういう個人の成長を見てるのは本当に楽しいですね。
まとめ
ってことでこの良い流れのママ、最強の鬼門・愛媛です。
自分としては2013年以来。
あのときは、前半にあれよと2失点し、後半開始直後に高原が退場して、後半2失点の0-4完敗。90分通して何一つとしてチャンスシーンすらなく淡々と時間が流れ、息をするように失点を重ねたクソゲーム。
「チームがバラバラじゃんか!巻さん、なんとかしてくれよ!」
って、ヒロムくんが泣き叫んでいたのをなぜか鮮明に覚えています。。。
さぁどうなりますかね。あの地に関しては、チームの調子とか戦術とかを超越した“何か”があるところですからねー。。