2019/01/29
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結果
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2017明治安田生命J2リーグ第18節
東京ヴェルディ vs 名古屋グランパス
2017年6月10日(土)
味の素スタジアム
1:03キックオフ
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————東京V—名古屋———
(前半) 0 - 1
(後半) 2 - 0
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合計 2 - 1
●得点者
15分 杉森 考起(名古屋) 0-1
65分 ドウグラス ヴィエイラ(東京V) 1-1
67分 ドウグラス ヴィエイラ(東京V) 2-1
スタメン
51分 高木 大輔 → ドウグラス ヴィエイラ
66分 渡辺 皓太 → 橋本 英郎
82分 梶川 諒太 → 高木 純平
68分 青木 亮太 → 杉本 竜士
71分 杉森 考起 → 佐藤 寿人
71分 八反田 康平 → 永井 龍
やっぱり名古屋は強かった
超絶鋭いカウンターでゴールを奪う湘南、
強固な守備をベースに手堅く勝ち進む福岡。
ここまで対戦してきて強いなと思った彼らは、まさにJ2らしいチーム。そこに、”らしくない”チームの名古屋と対戦したわけですが、まぁこりゃ強いなと。
風間さんのサッカーをものにするには数年かかるんだぜー、ボロボロの名古屋じゃ無理だろーー・・・なんてシーズン前に言ってたのはどこへやら。少なくとも、J2で戦い抜くだけには十分なレベルに、まだ6月なのに達してるじゃないですか。
「決め事をしっかり作って守れば失点することはない」というのは事実で、一方で、「一人ずつ剥がして数的優位を作っていけば必ずゴールは奪える」というのも事実。
ヴェルディはまだまだのレベルとはいえそれなりにしっかり守ってるんですけど、止められませんでした。個々の技術、ドリブル突破、狭いところを通すワンツー、ダイレクト、そしてシモビッチを高さじゃなく巨体を生かしたポストプレーで確実に起点を作る力。
特に左サイドは脅威。和泉はもとより、SBの青木だって本来は1列前の攻撃的な選手。市船と流経柏のコンビなんて、千葉県民にとっては胸アツですわ。
失点シーンも、右SBの宮原からボールを受けた田口がダイレクトでシモビッチへ、しっかりキープし落としたボールを杉森が巧妙なループ気味のミドル。グイッとスイッチを入れた田口の判断力が素晴らしく、そのあとに再度ボールを受けるためにゴールに向かって走ることで井林の重心が後ろに移ったところで、杉森にシュートを撃たれる時間ができてしまいました。
田口をマークしていた皓太がそのままついていくか、杉森にプレスをかけるべきでしたね。それでも、相手のシュートがうますぎた。あれだけ人数揃えて守ってるのに中央突破を仕掛け、ゴールを奪っちゃうんですからやっぱり名古屋の攻撃は強いわけです。
(まぁその攻撃の起点が、大輔へのパスを審判がカットしたところから始まるのはさておき・・・)
でまぁ問題の梶川のシーン。崩しとしてまず素晴らしいですよね。皓太が大輔との絡みからペナに侵入すると見せかけて後ろにちょこん、梶川ズドン!
オフサイドの判定になったわけですけど、これを誤審だと言うにはちょっと酷でしょう。
副審から見たら大輔は明らかにオフサイドポジションにいて、かつボールを避けるような動きをしたわけだから、旗を上げて当然。シュートコースに入っていたかどうかの判断はできない。
一方で主審は斜め後ろから見ていたわけで、これもまたシュートコースに入っていたかの見極めは困難。
で、縦視点の動画を見直したところで、大輔はほぼシュートコースに入ってちょっとボールを避ける動きをしてるし、とはいえ大輔より前に相手のワシントンがボールに触れるか触れないかしてるし、GKの渋谷から見たらそもそも梶川が撃つところは確実に見えていたはずだから、シュートコースに人がいたとか判断に影響を及ぼすような状況でもないし。影響ないにしろ取れない見事なコースだったし。
ぶっちゃけ、動画を見てもなお、オフサイドが妥当か否かの判断はできず、審議の議題にあがるような難しいジャッジだと思いますよ。これを、試合中の現地はまだしも、試合後も騒ぎ立てるのはどうですかね。他にも微妙な判定がいっぱいあって、審判にフラストレーション溜まっていたのはよーくわかるんですが。
あと、あるサッカー専門誌のWEB記事で、「不可解な判定」と、まるで審判に明らかに非があるように書くのはどうなんでしょうね。まぁあそこは、FC東京-新潟のGKの6秒ルールのときも変なこと言ってましたから……。
采配の妙
ゴール裏から試合を見てるとですね、もちろん応援に集中してる(つもりではある)んですけど、ピッチとベンチの両方が見えてなかなか面白いわけです。
同点ゴールのちょっと前だったですかね。
ディフェンスラインの裏を狙って動き出したアランと、足元で受けてほしくてパスを出した皓太の意図が合わずに奪われたシーン。あの瞬間、ロティーナが橋本を呼んだのが見えてました。
圧倒的な攻撃力を披露する名古屋ですが、彼らのサッカー、というか風間さんのサッカーの最大の弱点が守備。攻撃のためには、CBの本職プレーヤーよりも、中盤、あるいはサイドバックの選手でもどんどん最後尾で起用するわけです。川崎時代でいえば、小宮山や武岡といったまさにサイド専門みたいな選手が3バックの両脇を務めていたりね。
この試合では、小林裕紀。うちの失点シーンでも左サイドの高い位置にいたりと確かに攻撃面では貢献度が高いものの、さすがに4バックのセンターとして守備の役割を期待するのはかなり酷なもので。
前を向いての守備はもともとボランチなのでまだどうにか対応できたものの、頭を超えてひっくり返されるボールには、マークする相手の見方、反転の仕方まで対応がまぁヘタクソなこと。加えて、実は相方の櫛引も札幌時代からこの辺うまくないCBなんですよねー。
ってことで、まぁ前半からそれを何度も狙ってきたけどなかなか得点には結びつかないなか、先ほどの皓太の件もあって橋本先生を投入。この日の皓太は持ってませんでした。
すかさずシステムを変更し、内田をアンカー気味において橋本と梶川を並ばせ、ややアランが下がり気味かつ右に寄り気味の変則2トップに。Wアンザイも入れ替え、斜めのボールを入れやすくしたと。
これで、中盤から前へのボールが出しやすくなる!・・・と思ったファーストプレーで、橋本先生のすんばらしいロングパスから決まっちゃうわけですから、ロティーナマジックですわ。
ハーフタイムにゴール裏にきた巨人外国人2名を、新加入選手だと勘違いして火が着いた疑惑はさておき(立川の3×3バスケットボールチーム「立川ダイス」の選手とのこと)
1点目のゴールで足首を痛めたことで、ボールの勢いを吸収するのにちょうどいい感じに足首が柔らかくなって、あの左足完璧トラップから左足シュートにつながった疑惑はさておき。
ドゥグの投入も見事に的中。
さらにですよ、純平を入れたことも素晴らしいなと思っていて。そもそも、ドゥグが痛めた時点でまず中野を呼んだ(そのまま同ポジに入れるつもりだったんでしょう)ものの、田村に切り替え(後の守備を考えて、2列目に入れるつもりだったか)、その決断を思いとどまった末の純平投入。そう、まさか幸輝が足を攣って最後は力尽きるのを見越していたかのように・・・
これだけ采配が見事に的中するなんて、もう驚きしかないですよ。
まとめ
はい、1万2千人、素晴らしいです。
いつもの味スタじゃありませんでした。コンコースを歩いてると、場内案内図を片手にうろうろする方々多数、しかも年齢層はみな上の方。言い方悪いですけど、異常な雰囲気でしたよほんと。
ISPS様の支援には本当に感謝しています。彼らがいなければ、ここまで戦えてなかったと思います。今回来場された方々も、ほとんどISPSさんの繋がりでしょう・
ただ・・・
ただ・・・
やっぱりそれは、クラブの営業努力とはまた別次元の話なわけで。もちろん、この中の本の数十人でも、また来たい!と思ってくれたらそれは素敵なことです。
でもやっぱり・・・正直、何か怖かったです。
だって、試合終了後、ほとんどの人が席を立たず、最後の最後の会長のお言葉を待ってたんですよ・・・うぬー。まぁバスツアーだから待ってた・・・ということで飲み込むことにしますが。
P.S.
キボンばかりが注目されるケータリングカーのなか、隣のまかない丼がうまいと聞いて食ってみました。こりゃ確かにうまい。味玉をしっかり染みてる。ボリュームと迫力はキボンに劣るけど、このお店の他の丼も食ってみようかなと思う次第です。
コメント
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by 東京ヴェルディ2017シーズン前半戦プレイバック | コンドルとカモメのVoyage 2017年7月4日 9:25 PM