2019/01/29
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新境地開拓も物足りない
結局ルーキーイヤーの爆発力を今年も超えられなかったな、そんな気がします。
右に左に、前に後ろに。本職の右サイドバックを中心に、終盤は左ウイングバックにポジションを移動して奮闘。負傷と、一時的に調子を崩して大木にポジションを譲ったものの34試合に出場。チームが3バックと4バックの使い分けができたのは、幸輝が両サイドをそれなりのレベルでこなすことができたからと言って良いでしょう。
ただ数字だけ見ると、実は去年とあまり変わっていないだけでなく、守備面では守→攻の切り替えの一瞬の遅れが致命傷となり防げたはずの失点に絡んでしまうなど、集中力という点では甘さが垣間見えた印象。
若さと勢いで乗り切った1年目。
壁にぶつかった2年目。
さらなる飛躍を誓った3年目・・・にはなりませんでした。
ただ彼自身のプレーが全く成長してないなんていうことは全くなく、当然この2年はできなかったことが新たにできるようになっていてプレーの幅が広がっているのも事実。
序盤戦に右サイドから中に切れ込んで左足のミドルで相手GKを脅かしたこともあったし、終盤では左サイドでから中に切り込んでのシュート、そしてなぜかいい感じに上がる左足のクロス。本来の武器であった右サイドでガンガン縦に仕掛けるプレーが減ったものの、新しい境地を開拓できた1年にはなったんじゃないでしょうか。
まぁね、高卒からの3年で110試合に出場なんて本来は化けもんみたいな数字ですよ。ポジションやディビジョンは違えど、本田や香川と並ぶような数字ですから。もっとも、香川は高卒後3年間はJ2で、3年目には27ゴールですがね。
なんというか、悪い意味で落ち着いてしまった3年目だったんじゃないですかね。やっぱり俺らにとって幸輝とは、無邪気に走り回って、時にはゴールラインをぶち破っちゃうくらい縦に突き抜けて。別に小難しいプレーとかうまいプレーなんて期待してないから、とにかく元気な姿をピッチで最大限に見せてほしい。奪われたら、全速力で戻りゃいいんだよ。
来シーズンに向けて
これだけ経験を積んだ選手を、やっぱりJ1のチームがほっておくことはないと思うんですが、どうなんでしょうね。右サイドバックでいえば大木というバックアッパーがいるものの、やはりどうにも安心はできない。
今年は左サイドや前でプレーしたものの、やっぱりヴェルディの右サイドには幸輝がいるってのをリーグ全体に知らしめるようにならなければならない。
そして去年も同じことを書きましたが、せめて3ゴール。
ドリブル突破やクロスだけではなく、隙あらばもっと貪欲にゴールを狙うべし。遠目からでも打ってくるぞ、その印象を相手に植え付けて”危険なサイドバック”を目指してほしい。
※画像はヴェルディ公式Facebookより