2019/01/29
※写真はオフィシャルFacebookより拝借
●今シーンの評価
まさにキャリアハイでしたね。鹿島では小笠原らに押し出されてサイドバックをやってみたり、セレッソでは山口や扇原の台頭の陰に隠れ、ジェフでは監督と合わず。ヴェルディではケガに悩まされてまともにシーズンを通した活躍ができないなか迎えた4年目。
40試合に出場(うちスタメン39試合)、ボランチというポジションの通りチームの中心には彼がいました。糸を引くような精度の高いサイドチェンジはJ2ではトップレベルで、もともとのテクニックに加えて体格を生かした空中戦も、体を張ったボール奪取も、ボランチとしては総合的に高い能力をいかんなく発揮してくれた印象です。
個人的には、完ぺきな状態なら遠藤保仁にフィジカルが加わったJリーグ屈指のボランチだと思っていますので。
もちろん得意のFKも健在ですし、ミドルシュートの意識も去年よりは高くなっていた。運動量少ないよねー・・・なんて印象もどこへやら。昨シーズンのアウェイでのアビスパ戦、後半終了間際に平本のクロスにヘッドで飛び込んだシーンのように、前線へ駆け上がるシーンも増えたり。結果的に4ゴールという数字も残しました。
ただ、終盤はやや失速した気もしますけどね。アレレ?というような奪われ方をするのは何度かあったんですけど、後半はちょっとそれが増えたり。シーズンを通してレギュラーを張り続けてきた経験の少なさがボロとなって出てきたんですかね。ボランチとして、ああいう致命的なミスは本当にやめてほしいですけどね。その傾向が見えてきたときにリフレッシュさせるためも含めて、代役となる選手がいなかったのがチームとしては苦しかった。安田晃大がその一番手のはずだったけどレンタル出しちゃったし、ブルーノは序盤でボランチで出場したときはダメダメだったし。
三竿とのボランチのコンビはJ2屈指だったと思います。守備のクオリティの高い三竿とのバランスが良いのはもちろんのこと、お互いがお互いの良さを吸収しながら成長していたと思います。19歳と33歳、親子は言い過ぎかもしれないけど、そんなイメージでリスペクトしあいながらプレーを楽しんでいたんじゃないでしょうか。
この年齢でも十分に成長できるということを証明してくれたぶん、来シーズンももう一段階グレードアップした中後雅喜がみたいです。
●来シーズンの去就
まぁ普通に考えれば残るでしょう。さすがに、高額のオファーを出してくるようなとこもないでしょうし。