コンドルとカモメのVoyage

No.1 GK 佐藤優也

time 2015/11/25

No.1 GK 佐藤優也

※写真はオフィシャルFacebookから拝借

完全に5月の京都遠征以降、サボってしまいました。まぁ仕事が忙しく・・・という言い訳は今度します。ってことで、今オフはせっかくなので、選手一人ひとりの2015シーズンを振り返ってみようと思い、急にブログ再開(笑) まずはGKからです。

●今シーズンの評価
今年29歳。1対1の強さは相変わらずで、今シーズンも幾度とないピンチの場面を救ってくれた。アウェイ大宮戦、前半早々のムルジャのシュートを止めたシーンなんか、結果的にあれで勝ったようなもんですからね。J2屈指のGKと堂々と言える存在だと思います。

彼の面白いところは、この年でも“進化”が止まらないこと。

元々、足元の技術は現代のGKらしく十分なものを持っているけど、それをより生かしていく意識が高い。無茶に見えるかもしれないけど、バックパスを受けてドンって蹴るなら誰でもできるわけで。ましてはうちの前のほうはチビっ子でかつ空中戦が苦手なんだから、できるなら蹴らないほうがいい。
可能な限りパスでつなぐ、サポートがいなければ少しでも相手を引きつけてから出す、彼がやろうとしてることはサッカーにおいて当たり前のことなんですよね。しかもその判断力も技術力も、実戦のなかでやってみないと簡単にはうまくならない。

そういう意味じゃ、本当に優也のチャレンジ精神というか度胸みたいなのは素晴らしいと思うんですよ。「ここに通せたら最高だな」っていうところを常に狙ってる。GKはピッチが広く見えるんだから、たいていの選手はそこが見えつつも安全な選択肢を選ぶわけですよ。

ある意味、優也ほど攻撃のことをしっかりと考えて実行しているプレーヤーはいまのヴェルディにはいないんじゃない?とも思ったりもします。あの大逆転の岐阜戦のブログにも書いたけど、あの時間帯にあの縦パスを通せる技術も度胸は本当にすごいと思う。

ホーム金沢戦で、幸輝がウェズレイにクロスを上げたんだけど、その幸輝へは優也のパスから。簡単そうに見えるけど、ゴールラインを割りそうなタイミングで素早くボールボーイに声を掛けてボールをもらって、数十メートルのミドルパスをピタっと通してるんだから。

まぁね。
いくら味方の不用意なミスとはいえ、熊本戦、栃木戦と短いスパンでロングを決められるのはアカンし、ホーム岡山戦の矢島のあのミドルへの対応も残念。最終節セレッソ戦でも、1失点目のCKは飛び出したなら触らなくちゃいけないし・・・
と、”不用意な飛び出し”が失点に直結したシーンもあったのは事実だけどね。

ただ、これを考慮しても、いまのヴェルディにとって優也は最高のGKであることに変わりはない。シバさんのように安心・安定のプレーをするGKもいいけど、得点力に悩むチームにとって後ろからプラスアルファを生み出そうと努力し続けているこのGKがベスト。これからも頼みますよ。

●来季の去就
2年前のGK玉突き移籍に乗れなかったとはいえ、いつどこから声が掛かってもおかしくない存在。ヴェルディとしては全力で引き留めたい。ただ、J1はどのチームも30歳前後の守護神がどこも定着しており、レギュラークラスの補強をしたいチームは少なそう。西部と新井のどちらも決定打がないフロンターレや、曽ヶ端の後釜を決めきれないアントラーズとか?
一方で、J2のライバルからの引き抜きが怖い。ヴェルディよりも資金力があって、GKに悩まされているチーム。そう、たとえばジェフとサンガ。ジェフは優也の地元である千葉県だし、サンガは市船出身者が過去に在籍が多かったりもする。アビスパが昇格できずに中村航輔を引き留められなかったら、声がかかるかもしれない。
金じゃ叶わない。チームとしての魅力はうちのほうがある(と思う)。そうなったとき、彼がどういう決断をくだすか…。

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